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憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
生贄 片桐響子 供えられた後に殺された物
46/106

不条理劇 善惡


 誰かが話している会話が聞こえた。


 「聞いた通りだったね。理恵の動画、確認したら映ってたよ。【生贄様】で使われた身代わり人形。やっぱり左眼・・ぼたんが外れてた。あれ、本当みたいね。左眼が壊れた人形を持っていたから【生贄様】の生贄になったのよ。」


 私は…。

 反射的に…。

 鞄に付けていた身代わり人形を視る…。


 『左眼のぼたんが外れてる…。』


 その様子を視ていた人達がチラリと私を視て、ヒソヒソと何やら話しをしているのが視えた。


 其れから暫くしてからだ。周囲の人間は視て視ぬ振りをしながらも、此方に向かってスマホをかざしてくる様になった。どうやら私が【生贄様】に取り憑かれる瞬間を撮ろうとしているらしい。勿論、私が話し掛けても、返答は無いし、相変わらずに視て視ぬ振りをされた。


 其れは場所も昼夜も問わず続いた。気の休まる空間も時間も無くなった。でも私の親は片親だったから余計な心配をかけたくはない…。周囲の人間の不条理に殺されるのも厭だった。だから私は陰湿な虐めに立ち向かおうと誓ったのだった。


 負けたくなかった。

 此の不条理な世界に…。

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