表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
生贄 片桐響子 供えられた後に殺された物
44/106

不条理劇 是非


 私達3人はソウルメイトだった…。


 何時いつだったか…。七瀬ななせ紗希さきは、こう言った。


 「私達、ソウルメイトだね。」


 ソウルメイトとは、魂の世界や前世から深い縁で繋がっている存在。魂の使命を教示してくれる存在、あるいは、前世から深い関わりがある存在。だから、ソウルメイト同士の人生観は同じなのだそうだ。同じ様に物事を考え、同じモノを望み、同じモノを必要とし、同じモノを不必要と考える。


 だから…。私達3人は同じモノを着て、同じ髪型にして、同じモノを身に付けて、同じ様な喋り方にしようと決めた…。【魂で繋がれている。】そんな安心感が私達を満たしていた。争う事も無く、裏切る様な事もしない…。


 そう思っていた…。

 それなのに…。

 それなのに紗希は…。

 智絵が死んでから…。

 3日も経たない内に…。


 「私達、ツインレイだったんだよ。」

 と、そう言った。


 「どういう意味?」

 私は言葉足らずに聞き返す。


 「ツインレイってね。此の世に存在する、ただ1人の運命の相手の事だよ。 前世で1つだった魂が2つに分かれたのよ。貴女と私で…。」

 「そう言う事が聞きたいんじゃない…。」

 「えっ?」

 「紗希は言ってたよね?私達はソウルメイトだって…。だったら…。智絵はどうなるの?死んだら関係無くなるの?魂で繋がってるんでしょ?」


 そんなのはあんまりだ…。

 亡くなってしまった智絵が報われないし、 私達の魂の繋がりを不定された気がした。


 「だって、仕方無いじゃない…。」

 紗希は俯向うつむいた儘に囁く。そうでもしないと私達が生贄様に取り憑かれている事になるでしょ…。


 私は無言になり…。

 心の内で呟く…。

 『其れは、そうなのだろうけど…。』

 『不条理だよ。そんなの…。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ