不条理劇 是非
私達3人はソウルメイトだった…。
何時だったか…。七瀬紗希は、こう言った。
「私達、ソウルメイトだね。」
ソウルメイトとは、魂の世界や前世から深い縁で繋がっている存在。魂の使命を教示してくれる存在、或いは、前世から深い関わりがある存在。だから、ソウルメイト同士の人生観は同じなのだそうだ。同じ様に物事を考え、同じモノを望み、同じモノを必要とし、同じモノを不必要と考える。
だから…。私達3人は同じモノを着て、同じ髪型にして、同じモノを身に付けて、同じ様な喋り方にしようと決めた…。【魂で繋がれている。】そんな安心感が私達を満たしていた。争う事も無く、裏切る様な事もしない…。
そう思っていた…。
それなのに…。
それなのに紗希は…。
智絵が死んでから…。
3日も経たない内に…。
「私達、ツインレイだったんだよ。」
と、そう言った。
「どういう意味?」
私は言葉足らずに聞き返す。
「ツインレイってね。此の世に存在する、ただ1人の運命の相手の事だよ。 前世で1つだった魂が2つに分かれたのよ。貴女と私で…。」
「そう言う事が聞きたいんじゃない…。」
「えっ?」
「紗希は言ってたよね?私達はソウルメイトだって…。だったら…。智絵はどうなるの?死んだら関係無くなるの?魂で繋がってるんでしょ?」
そんなのはあんまりだ…。
亡くなってしまった智絵が報われないし、 私達の魂の繋がりを不定された気がした。
「だって、仕方無いじゃない…。」
紗希は俯向いた儘に囁く。そうでもしないと私達が生贄様に取り憑かれている事になるでしょ…。
私は無言になり…。
心の内で呟く…。
『其れは、そうなのだろうけど…。』
『不条理だよ。そんなの…。』




