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憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
生贄 片桐響子 供えられた後に殺された物
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不条理劇 終始


 親友の水瀬みずせ智絵ちえが飛び降り自殺をしたと聞かされた。智絵は虐められていたのだから殺された様なモノだと思う…。智絵は校内の殆どの人間から、無視をされていた。まるで始めから存在していないかの様な扱いだった。私と幼馴染の沙希さきで、皆に抗議をしたのだが、誰も聞く耳を持たなかったのだった…。


 虐めが始まったのは【生贄様】の記録として撮った動画が拡散されたのが切っ掛けだったのだろう。私と智絵。そして沙希の3人で【生贄様】と云う遊戯ゲームをしていた最中さなか、智絵の様子が可怪おかしくなった。動物が取り憑いた様に暴れ出したのだった。確かに【生贄様】の遣り方はコックリさんやエンジェル様の遣り方に似ている。だとしたら、善く無い霊が取り憑いていたのだろうか…。


 だけど智絵の様子が可怪しかったのは、あの時1度だけだ。あの日以来、可怪しな様子は1度も無かったのだ。でも、智絵がああなってしまったのは事実なのだから、周囲の人間が不気味がっていたのは仕方無い事なのだろう。


 でも…。

 だからって…。

 虐めるのは違うと思う。

 理不尽だ…。不条理だ…。


 いや…。もしかしたら周囲の人間にとって、其れは合理的な判断なのだろうか?理解出来ない事を遠ざけ、視て視ぬ振りをする事が自らを護る手段になる…。そう云った判断なのだろうか…。其れは其れで間違ってはいない気もする。でも…。亡くなった後でも視て視ぬ振りをするのは…。


 やっぱり不条理だと思う…。

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