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憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
蠱毒 毒と成る。
29/106

密=屋内に閉じ籠もり、ひっそり静かにする


 妻の秘密をた。ソレでも私は妻を責め立てる事はしなかった。いや、出来なかったと云うのが正しいのだろう。私自身の負い目もあったし、ソレよりも現在・・の幸福を手放したくは無かったからだ。


 勿論、不貞行為は赦す事の出来ない行為であるし、してや大学の私室で、教え子であろう学生なのだから、救い様も無い。ソレでも妻が何時いつかは私の傍に戻ってくると、信じていた。信じてはいたのだが、不貞行為をしていた事は事実である。証拠として残さなくてはならなかったから、大学の妻の私室に、ひっそりと監視カメラを数台仕掛けた。


 そして…。

 此処からが…。

 私の秘密である。

 私は…。

 天井裏に幾つかの穴を空け…。

 妻の不貞行為を…。

 幾度も幾度も…。

 こので覗き見していた。


 私には魅せる事無い、妻の恍惚とした表情。艶々とした白肌が、桃色に染まっていく過程。絶頂を迎え、ピクピクと痙攣する肉体。華から蜜が溢れていく様。どれもが私を刺激したからだ。

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