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憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
蠱毒 毒と成る。
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幽き霊


 妻の遺体を視た日から…。私は妻であろうモノが視える様になった。気が触れた訳では無いとは思う。通常通りの生活は出来ているし、鬱の様な症状も無い。けれども、妻であろうモノが視界に映り込む様になってしまった。ただ何気無く視界に映り込む…。何かを云う訳でも無く、何かをされる訳でも無い。時には家具の隙間から、時にはカーテンの裏側から此方を覗いている…。ただソレだけだ。


 首をグニャリと180度曲げ、此方を睨んでくる。其の瞳には生気が無かった。ソレはそうなのだろう。妻は死んでいる。首を締められ、殺されたのだ。生きている筈が無い。身体構造を無視した状態の妻は、半開きの唇からチラチラと舌を幾度と無く出し入れしている。


 『私が悪かったとでも云いたいのか?何で此方こっちを視るんだよ…。』

 と私は問う。

 勿論、返事が返ってくる筈は無かった…。

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