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憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
幽霊の独白
106/106

幽霊 想いを告げる。①


 「1つ目、笠原の事件からだ。」


 幽霊…。人が死亡した後、残った想いの残骸が新たに形を成した想いだよ。と天乃は云う。


 「先程、話したのは事実だ。笠原はお前を愛してしまった。だが…。愛し方が解らなかった。愛され方が解らなかった。不器用なんだよ。彼奴もお前も…。ソレが笠原の事件を引き起こした動機だったんだ。」


 七瀬は黙った儘で動かない。


 「笠原も、ある人物に出逢った…。いや…。ある人物が近付いたって云うのかが正しいな…。其奴は笠原に告げたのだそうだ。【私には未来が視える。七瀬紗希に不幸が訪れる】とな。そして…。【その為には生贄が必要になる】とも笠原は云われた。れが何を意味しているのか理解わかるか?お前が生贄を選んだんじゃない…。笠原が生贄を選んでいたんだよ。生贄様を考えたのもソレが経緯だ。」


 刹那的に静寂が訪れた。時間を刻む時計の針の音がカチコチと聞こえる。


 「では何故、生贄様は産まれたのか…。お前を護る為だったんだよ。自らの命さえ捧げてな…。」


 と天乃は云った。


 

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