第2話「転生者観測委員会発足と陰謀論者な転生者」
ということでだ。今日から新しい部署で仕事をしなければいけないわけなのだが、我が転生者観測委員会はなんと!100人もの入る大部屋が準備されていたのだ。地球時代の俺だったら心が躍っているわけであるが、今ではめんどくさいとしか思わない。ところでだ
「なんで、俺含めて10人しかいないんだ?」
「いつもの人不足です。ただでさえ転生者に連れていかれてしまうのに、新しい部署なんて作ったらこうなります。」
こう、何だかんだ仕事担当を分けていったのだが。実地派遣員に向かわせるのは……誰も適任者がいない。皆仕事ができるからと神になった人たちだ。転生対象である所謂社会的弱者な人間の気持ちを考えられる人などいないのだ。いい感じに話せるというより、コミュ力お化けたちは転生の間で転生させるいわゆる「ここはどこ、あなたは残念ながら死んでしまったのです。ですが、異世界に転生することができます。こちらの恩恵を選んでと」みたいな感じに相手をしなきゃいけない立場なのだ。適材適所ってわけだ。彼らは陽キャ過ぎるがため一緒に連れてかれてしまう?のが問題となっていて、こちらまでそういった人材は回ってこないわけなのだ。
「これより会議を始めます。我々転生者観測委員会における転生者観測をする優先順位を決めていきたいのですが……お手物の資料を……」
いつものグダグダ会議が始まった。仕事できるはずだけどみんなグダグダ話し合いをする。なぜなのだろうか。我々からしたら彼ら全員終わってるのだ。結局適当にやっていくと話は決まった。俺も実地に行かなきゃいけないわけだが、様々な恩恵を手に行けるみたいだ。実質異世界転生ってわけだ。もし、転生者と戦闘になった時のことを考えてだそうだ。名前も決めよう。ステータスというのは開ける世界、開けない世界があって統一されているらしい。SからGまでランクがあるのと魔法とか色々〇×とかで表示されるらしい。。野球ゲームかな?。まあ、せっかくだし名前以外自分のステータスたるものを見てみよう。そこから付け足そう
名前 21歳
【スキル】
S神の力、A卓越指揮、B華麗な戦術家、文筆家、E魔力回復、G身体頑丈
近距離武器〇
遠距離武器▲
魔法〇
魔導×
なんてことだ俺は大将軍にでもなれたってことかな?。華麗な戦術家というのは少し気になるが、それはそうと、全部のスキル付与して武器とかの適正も全部つけよう。書き起こせないから見せれないが。俺は最強てことだ。これで俺は転生するんだが……その前に今回のターゲットなのだが、いわゆる建国系だ。現代技術を使い建国し世界のバランスを壊してしまったらしい。本来の目的は魔王を倒す……世界の安定化みたいな目的にする転生もあるはずなのだが何故これにしなかったのだろうか。流石、神の仕事だ。よし、異常気象だと時間かかるし、あれだ。バイオハザードみたいなものを起こして、国をパニックにさせてやろう。最悪力を使って、元に戻せばいいかな。
「なんで、対策されてるんだ」
対策されていたのだ。ペストをまいてもダメダメだった。こいつ前世何だったんだよ、無双し過ぎℛだろ。お金配り腐敗おじさんになるしかないのか?いや、問題を先送りにしよう。会議を挟んで対策を取る。観測したから問題ないはずだ。よし、それじゃ次は普通に始まりの街にとどまる転生者の家庭訪問をするようにするか。とりあえずこのビックズィーと名乗っている転生者の世界にでも行くか。
「冒険者ギルドですが何かご用でしょうか?」
冒険者ギルドまで来た。少し挙動不審だったか声をかけられた。こちらとしては好都合だった。
「ビックズィーという方を探しているのですが……」
「その人ならあちらに」
かなり大きい図体だ。そして、アルミホイルみたいなものを頭に巻いている……あれは確実に同じ故郷だ。そして俺は話しかけた。
「おおー丁度よかった。このカードゲームあと1人いると面白いんだ。付き合ってくれ」
大富豪のようだ。昼間から酒を飲んでいる。仲良くなるためにも参加するのが良いだろう。そしてルール説明をされ、プレイする。ダイヤの3からだ次の俺は4を出す。
5→6→7
俺は8切りがないため9をだす。
11→1→2
ジョーカーを出さず、みんなパスして3から始まる。そして俺は6を出した。
「おめでとう」
唐突にそういわれた。
「おめでとう」
「おめでとう」
他の2人にもそういわれた。何ですか、と言い返すが
「君は完全数496を出した。君は我々統一Q真理学会の会員になる資格がある。君は我々とディープステートと戦う光の戦士になるのだ。」
頭おかしくなっちゃったのかな、一応仕事のなので聞いてみようと思う。
「まず、我々の世界は自称神という名の悪魔崇拝者によって世界は支配されている。この、悪魔崇拝者の中心にいるのが神と名乗る者たちであり、魔王を倒すことによりその力を集めようとする者たちだ。そいつらを我々はディープステートと呼んでいる。これらと戦うのが我ら光の戦士なのだ。もってのほか、我々にできることは少なくこうやって魔王を倒さないために何もしないで陰謀論を振りまくだけなのだが。」
頭がおかしいんじゃないのだろうか、しかし、何故魔王を倒すというのは疑問にも思ったことはなかったな。そういえば転生観測委員会の資料にも魔族との融和政策を行っている人がいるという内容があった覚えがある。
「お前、あちら側の人間だろう?まあ、下っ端だから何も知らないだろうが……。転生もそうだが雇われる方も性格的に日本人がかなり多いと思うのだが、君の周り日本人ぽい人が多いと思ったりしなかったか?名前も基本名乗らないだろう?ここではあんまり説明できないから、転生管理部門の管理者であるドナトラ・ルドンプに聞くといいだろう。よく説明してくれるはずだ。」
何なんだこいつ。と思いつつ俺はこういい返す。
「カードの出し方はたまたまだろ、俺がまともに話聞かないやつだったらどうするんだ?」
「ここに来るのは知っていたのだ。それと君は、しっかりと仕事をこなすと聞いている。話ぐらいは聞いてくれるだろう?そこしでも気になるのなら話を聞きに行くとよい。よくよく考えたらおかしな点が多いだろう?今日はとりあえず遊ぼうや。たまにはサボるのも悪くないだろう?」
うまい、口車にのせられて気がするが。少し気になる点も多い帰ったら尋ねてみるとするか。今日は楽しく遊ぶか、昔の俺が知ったらキレてきそうだ。