閑話 学園
「学園?」
「えぇ、聖女様もぜひ通われてはいかがでしょうか?見たところ年齢も学生のようですし同級の者と切磋琢磨をし魔力を上げていくのはこの国では損になることではありません。」
次の日、図書館の一件後に何事もなく帰ってこられた僕たちは父に呼ばれともに朝食を食べていた。
何を話すかと思ったら学園への勧誘らしい。父上は学園長でもあるし、聖女が通っている学園と言うのはさぞ喉から手が出るほど欲しい照合だろう。
気乗りはしないつつも共に学べるというのは喜ばしい。ここは父上の提案を手助けするかと僕も口を開いた。
「僕も賛成です。学びは貴方をいつか必ず助けてくれますし裏切りません。」
「通います。」
「だから…「え?」」
即答に思わず一緒の反応をしてしまった僕たちは親子なのだろう。
「そんなじっくり決めてもいいんですよ?」
「そうですよ。通わないからと言って追い出すなんて真似なんてしませんし…。」
「姫様の…住まわしてくれる国のためになるなら通いたいです。」
なんと心が清いのか。
勝手に連れてこられたのだから衣食住整えるなんて当然のことをしているのに。
それをありがたいと考え、この国の為に何かをしたいと考えてくれているのだ。
宜しくお願いすると言った父上も思わず涙目で、早速学校の手続きをと王に知らせるよう使用人に伝えた僕も涙目で…似てしまうところはやはり親子なのだろうと再認識を多くするような一日だった。
次回から学園編が始まります!