“たくさんいるタイプのスタンド”使いたちについて
セックス・ピストルズや、ハーヴェストや、メタリカや、バッド・カンパニー。
いわゆる、『たくさんいるタイプのスタンド』を持つスタンド使いたちには、なにかに強く“こだわる”という性格的共通点があるように見受けられる。
そして、そのこだわりを“周囲のみんなにも説明して分からせようとする”。
・『4』という数字を恐れ、過敏に避ける。
・拾った『お金』はお巡りさんにきちんと届ける。ただし、小銭はOKなので拾い集める。
・命懸けで仲間や身内の『仇』をとる。
・CDを聞いたらキチッとケースにしまってから、次のCDを聴く。『誰だってそーする おれもそーする』。
そして、このタイプのスタンド使いたちは、全員が非常に“両極端な性格”をしている。
・明るい性格なのに、自分の能力を“暗殺向き”だと認識している。
・お金のことで攻撃してくるのに、ちゃんと説明を聞いて納得したら突然攻撃をやめる。
・慎重さと大胆さが、同時に行動に出る。
・普段は冷静なのに、急に激情型になる。
彼らが“こだわる”・“みんなにも分からせようとする”・“両極端な性格”である理由は分からないものの、他のタイプのスタンド使いたちと比べたら、それぞれの性格及び能力の使い方に『後天的要素』が強いように見受けられる。
“拳銃”使い、“小銭”集め、“体内”で発現、軍隊のように“規律”で動かす……
彼らが『なぜそうなのか』は筆者には分からないし、あまり深く考えたくもない。
おそらく、マンガの中で説明されることもないのだろう。
筆者に分かるのは、彼らが愛すべきキャラクターたちであり、『想像する楽しさ』を与えてくれる存在であるということだけである。
スタンドがたくさんいることが、
『強みでもあり哀しみの顕れでもある気がする』。