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第24話 クレイジーダイヤモンドは何をなおしているのか? ___その2.“時間”___

 “クレイジーダイヤモンドは、

()()()()()()して物体をなおすスタンド”。

つまり、『時間を操る概念系の能力』。


そういう()()がある。


この説は結構有名なのではないかな、多分。

筆者の友人が唱えている説でもある。


確かに、クレイジーダイヤモンドの異常なまでの“なおすスピード”を考えれば、時間を戻しているとしか考えられないような場面も多い。

筆者自身もかなり信憑性が高い説だと思う。


今回は

『クレイジーダイヤモンド=時間を操る系』という仮説を前提として検証を進めていきたい。


しかし、この仮説を検証するには、まず最初に『時間を操る系の他のスタンド能力』と『クレイジーダイヤモンド』との“()()()()()()()()”に触れなければならない。




●明確な特徴の違い

クレイジーダイヤモンドの能力で元通りになおせるのは“(こぶし)で殴ったもの”、あるいは“さわったもの”のみ。


つまり、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


時間を操る系の他のスタンドと比べて、クレイジーダイヤモンドの能力は『能力対象が世界全体ではなく、()()()()()』という明確な特徴の違いがある。



もし、『クレイジーダイヤモンド=時間を操る系』という説が真であると考えるのならば、クレイジーダイヤモンドは“どのような前提条件の下で”過ぎ去った時間を元通りになおせるのか?ということを考える必要がありそうだ。


この点については、いくつかのヒントがマンガの中にすでにあるように思う。


たとえば、『拳で殴る(さわる)理由』。

そして、『破壊した物体が“変形”する理由』。




●仮説:“拳で殴る”=『能力効果範囲を“限定する”』

まず、クレイジーダイヤモンドが“(こぶし)で殴る(さわる)理由”について。


①無意識のブレーキ

仗助は基本的に『優しい性格』をしている。

ひるがえせば、“チョコラータ”のように周りの迷惑を考えずに能力発動するタイプ()()()()ということになるだろう。


そんな性格の仗助は、『自分自身の能力』に対しても“周りを巻き込まない”ために“無意識のブレーキ”(もしくは()()())をかけそうな気がする。それが『(こぶし)で殴る(さわる)時のみ効果を発動する』という“限定の(カタチ)”で発現しているのかもしれない。


(このように、なんらかの原因で自らの異能に“限定”、あるいは“無意識のブレーキ”に類いするものをかけるパターンのことを、筆者は仮に『“能力効果範囲の限定”()()』と名付けて呼んでいる。この説は、今後もちょくちょく出していく予定である。)


②“やる時はやる”性格

『近距離パワー型のスタンド使いたち』には、なにかトラブルがあったら“自分の実力で解決する”という性格的特徴が他の系統のスタンド使いたちよりも明らかに強いように思われる。つまり、近距離パワー型とは『やる時はやる人たち』であるように思われる。


仗助も近距離パワー型のご多分に漏れず、身の回りのトラブルを自分の実力で解決しようとするし、またそれだけの力を持っている。なんなら『()()()()()()』をも厭わない性格。

(ヤンキーの先輩の頭を足で踏ん付けたりとか。)


仗助のこういうところは、たとえば“康一くん”(遠距離操作型)とは性格的に大きく異なる点である。


クレイジーダイヤモンドの能力発動条件が、“(こぶし)で殴る”なのには、仗助自身が『やる時はやる人』という意味合いも含まれているのかもしれない。


“この世の誰よりも優しい”。

“……でも、やる時はやる”。


そんな相反する仗助の性格的特徴が一種の“無意識のブレーキ”(あるいは、この場合は“(かせ)”。)となり、『殴った(さわった)物体の時間()()を元に戻す』という能力の特殊な発現の仕方として(あらわ)れたのかもしれない。


要するに、仗助のクレイジーダイヤモンドは

『“優しさ”で能力の効果範囲に無意識のブレーキをかけつつも、“ブチ()れて”敵を(こぶし)でぶん殴っている』

そういう“相矛盾(あいむじゅん)する性質”をはらんだスタンドと言えよう。



●仮説:“変形”=『時間の不可逆性に逆らった“反動”』

筆者の友人(筆者に進撃を紹介した人)の弁では、クレイジーダイヤモンドが殴れば“変形”する理由は『単に仗助がキレてるから』。


それは大いにありえると筆者も思う。でも、ここではあえて『納得(なっとく)』のために、他の可能性も考えてみたい。



“時間は不可逆である”という言い方がある。

要は『過ぎた時間は元には戻らない』。


クレイジーダイヤモンドを操る仗助自身もそういう認識を持っていたとしたら、

『生命が終わったものはもう戻らない』

という仗助自身の認識が、ここでも“無意識のブレーキ”として顕れているのではないだろうか?


そして、“破壊したものを元通りに戻す”という時間の不可逆性への矛盾に対して、『仗助自身の優しい心(“なおしたい”)と(はげ)しい心(“ぶちのめしたい”)』が()()()()()()結果、クレイジーダイヤモンドが“(なぐ)ったものが変形(へんけい)する”。

そうは考えられないだろうか?


もしかすると、この『仗助の心の()()()()()』こそ、クレイジーダイヤモンドで『自分自身をなおせない理由』なのかもしれない。


(このように、能力者本人の葛藤が自身の能力に何らかの影響を及ぼすパターンのことを、筆者は仮に『“心のせめぎ合い”()()』と名付けて呼んでいる。これも今後ちょくちょく出していく予定である。

なぜなら、『“能力効果範囲の限定”()()』と『“心のせめぎ合い”()()』を裏付けるような事例が結構多いからである。)




【今回のまとめ】

●能力についての仮説:クレイジーダイヤモンドは、“()()()()()()して物体をなおすスタンド”。


●現象についての仮説:クレイジーダイヤモンドが能力発動の際に“(こぶし)で殴る(さわる)”のは、『能力効果範囲を“限定”するため』。

無意識のブレーキもしくは『安全弁』の役割。


●現象についての仮説:クレイジーダイヤモンドが殴ったものが“変形”するのは『時間の不可逆性に逆らう反動』であり、同時に『仗助自身の()()()()()()()』。

『自分自身をなおせない』のも同じ理由。


●オマケ

──筆者の友人の説には続きがある。

曰く、『幼少時代の仗助を助けた“リーゼントの少年”=“クレイジーダイヤモンドの能力で過去に戻った仗助自身”』。


この友人の弁に対する筆者の考えは、

『分からないし、そっとしときたい』。


ある意味、『幼少時代の憧れ=成長した自分自身の姿』という非常にアツい話だとは思うのだが。

……仗助自身の気持ちはどうなるのだろうか?


だから、『そっとしておきたい』。



【残る疑問】

“クレイジーダイヤモンドが《《時間を早戻し》》するスタンドである”と仮定した場合、筆者にはひとつの疑問が残る。


『自動追尾弾をどうやって実現するのか?』


(こぶし)で殴った物体の時間を戻す”だけでは、原作で仗助が使った『血液の自動追尾弾』のような“物理的な引っ張る力”は生じない気がする。

この点は、『クレイジーダイヤモンド=時間を操る系』仮説をとなえる場合、今後も検討すべき課題であると筆者は思う次第である。


……でも、長くなるので今回はここまでとさせていただきたい。



次回は、クレイジーダイヤモンドの能力について、また“別の仮説”を紹介させていただきたく思う。


でも、今度こそ別テーマの短い話を間に挟むかもしれない。なぜなら、『この話長すぎるから』。




≈≈≈

好きなものについて語る時、

筆者は『自然と話が長くなる』。


これは“筆者自身が持つ矛盾”なのだろう。

気を付けようと思う次第である。

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