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SOYUZ ARCHIVES 整理番号S-22-975  作者: Soyuz archives制作チーム
Ⅲ-5.5 ロンドン掃討戦
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Chapter135-5. Sanctions

タイトル【制裁】

歩兵・重装騎士・戦車らで構成される突入部隊は拠点に侵入。

敵が壊滅したのをいいことに、いよいよ掃討へと移行していった。


——KA-BoooOOMM!!!——


その矢先、一発の砲弾が何気ない納屋を吹き飛ばす。しかし何やら様子がおかしい。


業火から現れたのはただの瓦礫ではなく、4mあろうかという首長竜のようなシルエットが2つ。

炎に照らされたのは濃紺と青のツートンカラー。氷竜だ!


「しまった!」



「爪を叩き折れ、ニェムツィ、任せた!」



兵は封印を解いてしまったことに驚愕するが、ロジャーはニグレードの照準を竜の爪に向けて斧を発射する。

装甲を貫くための刃は容易に爪をへし折り、鎖に引かれ手元に戻る。


——ZDAAAAASHHHH!!!!



一体の方は戦車砲の餌食に遭ったが、片方は歩兵に口いっぱいに輝くブレスを吐こうとする!


有無を言わさずニェムツィが噛み付き、一方の首が放射火炎を容赦なく浴びせたではないか。

ぶつかる冷気と熱気。両者が弱点とする攻撃がぶつかり合う。


援護のため何発も対装甲斧を打ち込まれたが致命打には至らない。その図体が大きすぎるのだ。



いつまでも時間をかけてはいられない。そう判断したロジャーは背後に控えている車両に指示を出す。



【MaineFlag 援護を頼む】





——————




——砲撃陣地



司令官の叫びは電子の無線を伝って、支援砲撃要請となって砲兵に届けられた。


暗闇に佇む2S7M「マルカ」4両は受け取った座標を基に砲を高く上げ、照準を修正。



ディスプレイを見ながら確認すると、大勢の男たちが重い砲弾を付属のアームに乗せ

砲尾に運ぶ。位置についた砲を一気に奥に突き入れ、叫んだ。



「撃て!」



PEEP…——ZDDDAAAAASHHHH!!!



凄まじい爆音と共に4発の砲弾は勢いよく飛び出し、指定された場所に勢いよく飛翔する。

数キロという距離を電光のように走った榴弾は見事着弾。



氷竜と怪物の取っ組み合いだろうが構わない。すべてを吹き飛ばす!


KA-BoooOOMM!!!



もろに破片と爆風を浴びた敵竜は首の付け根から前足付近が引きちぎられ、見るも無残な残骸と化した。



それでもなお強靭な竜がなせる業か。咆哮を上げながら悶えている。

引導を渡すようにニェムツィは大きく口を開け、渾身の力を籠め頭蓋をかみ砕く!



すると動きが止まり、そのまま氷竜は動かなくなった。



だがここで終わりではない。

今度は生き残りを血祭りにあげなくてはならないのである…




—————————




Soyuzの戦車・重砲問わない無差別砲撃とラムジャーを許さない市民の会が放った炎によってロンドン拠点は火災や爆砕がつもりにつもり、大崩壊を起こしていた。



作戦は「掃討」の段階に移行。


BMP-TやKPV重機関銃を乗せた馬車隊。さらには市民の会の魔導士も加わって、焼き討ちは一気に加速する。



現代車両に負けじと、馬が引く機銃座に座った3人の男たちは暗視ゴーグルを覗きながら残党をくまなく探した。


重機関銃の乗った台車を中心に、まるでコンパスのように鋭く反転させ、後ろに着いたKPVのトリガーを引く。



「いやがった、ぶっ殺す!」



ZDLAAAAAAAAAAAASHH!!!!


多色ボールペンのような空薬莢が舞いながら、銃身が熱を帯び赤色に光る。


機関銃に不慣れな彼らは弾丸を全て吐きつくし、脇にいる射手が弾薬とバレルを交換しながらヤジを飛ばした。



「この野郎、撃ちすぎだ!」



「やればわかる!」


最早敵を倒せたかはどうでも良い。


今まで手も足も出なかった存在、それも狩られる兎から絶対的な強者になった快楽は想像を絶するものだろう。



タチャンカ・ガンナーの面々は元シューター射手だったらしく、てきぱきと弾薬をリロード。銃身を換えて次射に移行。



「右!アーマーだ、やれ!」


もう一人の男が指示を飛ばし、狙いを定めた。

掃討は続く。





————————




Soyuzから派遣されていたBMP-Tも残党狩りに参加していたが、飛び交う援護要請に辟易せざるを得ない。


そのほとんどの内容は弾切れのため撤退するか、地上に降りるかの二択。


ある程度手解きをしたにも関わらず、実戦ではトリガーハッピーになるような兵が多いのだろう。

大量の弾をばら撒いた事が功を奏したのか、取りこぼしの数が少ないのが幸いか。



ペガサスナイトが空から銃撃してくれているのもその一端を担っているに違いない。



また魔導師たちは辛うじて理性を保っているらしく、生身を晒しているシーフに対し雷魔法アドメントの嵐で足取りを止めてくれている。


——DAMDAM!!!———



こうして杭を地面から引きずり出されば最後、機関砲によって残らず伐採されるのが定めか。



【こちらTerminator04。排除完了】



後は士気の高い市民の会の面々に任せて良いと判断した車長はロジャーに排除が完了した旨を伝えた。



【Maine Flag了解。市街地に逃げ込んだ可能性もある。ロンドンは民衆に化けると区別がつかない。帰投しながら発見次第、排除してくれ。】



だが余談は許されない。


この拠点が自治区とゾルターンの県境にあり、県側から襲っている以上、ナルベルンに紛れることも十二分にあり得るだろう。



ロンドンの恐ろしさはフットワークの軽さのみならず、武装を解けば民間人と区別がつかない点。


人ごみに紛れ込まれる前に止めを刺さねばならないのだ。



【Terminator04了解】



実際車両の担う仕事は現実世界のゲリラ狩りと大差ない。



銃火を交えていると暗闇が薄まり、青色の空と共に陽が昇り始めた…



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