表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Girls In The Showtime  作者: アベンゼン
39/57

黒幕

 ジェレミーは、自分に最も接近していた人物の排除に成功した。


 彼の元上司、マイキーはとても良い線まで来ていた。しかし、推理にひとつだけ誤りがある。


 データベースへのアクセスを遮断した人物が、フラワーズに協力的だという点である。


 むしろ逆だった。トキガヤミヤコというブラックボックスは、その人物にとっては葬り去りたい過去でしかなかった。


 いかに事を大きくせずに沈静化するか、そして一度起動しかかったデバイスを回収できるかが重要だった。


その「特A級の秘匿事項」は、これまでのような嘲笑を受けることももうない――それは新たな軍需を呼び起こすイノベーションとなるだろう。


ジェレミーは、3Dモニターに映し出された「NOTIS」の文字を満足げに眺める。警戒レベルはゼロだ。デバイス起動の恐れはない。


あの四十二番というアンドロイドを確保したことが、あれほど上手く働くとは思いもよらなかった。AIのシミュレーションに、ジェレミーは舌を巻いた。


「やっぱり、それなりに役に立つじゃないか」


その言葉に対し、ディスプレイは「ORDERはプロトコルに従って入力してください」と機械的な返答を返すのみだ。


「さて――」


ジェレミーは思案する。


まだ終わっていない。


マッドアイランズで、三体のフラワーズの息の根を止める。


それがジェレミーのミッションの、メイン・ディッシュである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ