言われたいこと
というわけで、残り二話である。
メタフィクションであることは否めないが、まあ、そこには眼をつむっていただけるとありがたい。
回想は前話で終わりであったが、なぜ、この回想編が始まったのかを説明しなければなるまい。
必要だったのかを語らなければならないだろう。
回想、
父さんの足を治したのだと、僕は妹に説明した。
しかしながら、そのあと妹の口から発せられた言葉は思わず自分の耳を疑ってしまうほどであった。
まさか、それでも吸血鬼になりたい、と言い出すやつがいるなんて。
驚愕だった。
つまるところ、妹は父さんのことなどどうでもよかったのだ。
どうしてそこまで吸血鬼になりたいのかは未だにわかっていない。
まあ、どうせ憧れかなんかだろうとは予測をたてているんだけれど。
そういうことで、この回想編の始まり──わかりにくければ、決戦編の次話と言ってもいいけれど、まあ、そこに繋がるわけなんだ。
毎回会うたびに、吸血鬼の勧誘をして、断ってくれるのを待っているのだが、毎回必ずと言ってもいいほど、いいよ、という言葉を返してくる。
もう、僕の心も折れかかっている。
だからこそ、僕は言われたいのだ。
言われたいことがあるのだ。
吸血鬼にはならないよ。
と
読んで頂きありがとうございました。
評価等よろしくお願いします。
次話は本日二十三時です。




