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第二十三回想
「誰だ?」
リビングからひょっこり、顔を出してきた人物は、僕の顔を見てそう言ったのだった。
「あっ」
最悪。
失敗した。
顔が変わっていたのを忘れていた。
「すみません。間違えました」
とりあえず、他人の振りをしてやり過ごそう。
そう思って、出ていこうとしたとき、思わぬ声が僕の背中にかけられた。
「ショウ」
端的に言って驚愕した。驚いたと言ってもいい。
僕は、僕の子供の頃の愛称を呼んだ人物へと眼を向ける。
五年ぶりになる、因縁の相手。
「父さん」
読んで頂きありがとうございました。
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