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第十七回想
吸血鬼なって幸せになれたか?
そんなこと、考えたこともなかった。
行動に制限も受け、日常生活にさほど役に立つ可能性のない能力ばかりもらってしまった。
自由気ままな自宅警備員生活に終止符を無許可で売ってきた。
そんな吸血鬼に、憎しみを抱いたことがなかったと言えば嘘になる。
大嘘になる。
少なくとも、人間と異なるということ自体が精神的にダメージを伴うことは確かなのだ。
自宅警備員としてはデメリットがなくても、人間としてのデメリットは健在なのだから。
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