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第十回想
改めて言うが、吸血鬼は吸血対象が死に至るまで吸血することはありえない。
大量に血液が必要なときには、何千何百もの人間からほんのちょっとずつ、少量を吸っていくのが暗黙の了解──いわゆるマナーである。
もっとも、一体の吸血対象から吸っていいのは、貧血に至るギリギリまでということになっている。しかし、それは人間に対してのみのルールであり、野生の動物に対しては適応されないのが、いかにも人間の吸血鬼が考えた内容であると言わざるをえない。
さて、そろそろ現実逃避はやめなければいけないな。
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