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名前
「君は誰だ? どうしてそれを知っている?」
「おいおい、一気に質問はよしてくれよ……ああ、動かなくていい」
そいつはそう言って、男たちを停めた。
「俺は大切界っていうんだ……ここらでは裏会と呼ばれているな」
「なっ」
僕は身構える。
「そう身構えるなよ、同胞」
「お前が裏会でいいんだな?」
「ああ、そうだとも、嘘をつく理由もないしな」
僕たちがお互いに牽制じみたことをしていると、
「どうしたの? お兄ちゃん」
声が聞こえた。妹のではない。だがしかし、聞き覚えのある。というか、さっきまで聞いていた声だった。
「命……こいつらと知り合いだったのか?」
「優有ちゃんはそうだけど……お兄さんは今日が初めて」
「ハハハ、つくづく世界ってのは狭えな」
裏会は、界は笑った。そして、
「まあ、来いや」
そう言った。
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