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再構築
「お、お兄ちゃん?」
血が噴き出す腕を見て妹が言う。
「ビックリさせたか?」
「ビックリしないわけがないよ……これは」
「まあ、確かにそうだろうな」
僕は腕を振り、血を玄関に振り撒いた。
「優有、見てみろ」
僕は玄関を指す。
「え」
「面白いだろ」
そこには、
「……玄関が直ってる」
そこには玄関が再生していた。正確には再構築だが。
「吸血鬼的に言うと、治っている(・・・・・)だがな」
「でも、どうして?」
妹は首をかしげた。
「吸血鬼の最適化の力は血をかけたものにも働くんだよ」
「へえ、そうなんだ」
妹は感心したようにそう言った。
「この前、ものを壊したときにうっかり血を垂らしちゃったらこんなふうになったんだ」
もうすでに玄関も僕の腕も最適化されていた。
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