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報告
「ほうほう、それで?」
ブラッドは僕に訊いた。僕は今までブラッドにイートを殺した経緯を話していた。
「イートを殺したはいいんだけど……ちょっと面倒なことになってさ」
僕は事情を説明する。
「実は……なんか異常に腹が減っているんだよ。別に食事を欠かすようなことはしていないっていうのに……」
「ああ、それな!」
「何か知ってるのか?」
何か知っていそうな雰囲気を醸し出しているブラッドに訊いた。
「お前、イートとの戦いのあとで本当に食事をしたのか?」
「うん、したよ」
「どのくらい?」
「いつもと同じくらいだけど……あっ、もしかして」
ある可能性について思い至った。
「そう、所謂、血が足りてないって奴だ」
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