呆気ない結末
大きな破裂音とともに、イートの身体が螺旋を描き、抉れていく。血液も臓器も骨も全部ごちゃ混ぜになっていく。僕の手には黒い自動拳銃、破裂音は発砲音であった。イートを苦しめているのは自動拳銃から発砲された銀の弾丸である。
「そ……れ……は」
イートが苦しそうに呟いた。その目は拳銃を見ていた。
「拳銃だよ、もちろん銀の弾丸入りだよ」
僕の傷は完全に癒えていた。形勢逆転である。
「長く、苦しめたりしないよ」
僕は銃口をイートに向ける。これから銀の弾丸が発砲されることを意味していた。
「や……め……ろ」
「やめないよ、だって君、僕の自宅を壊してるんだから」
僕はおそらく、何かが欠けているのだろう。だって、これから生物を殺そうとしているのに、何も、何も、思っていないのだから。自宅を警備するという建前さえ、嘘なのだから。
「じゃあね」
「ま」
連続して、三回の発砲音が響く。イートの身体が跡形もなく消えていた。おそらく死んだのだろう。そう言えば、イートは最後に何か言おうとしていたが、なんだったんだろうか?
僕はそんなこと考えながら帰路ついた。
真祖の眷属であり、自宅を警備する者、血常傷治。その名は、吸血鬼の間に知れ渡ることとなったのだ。
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