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始まる戦い

 深夜、山の中に二人の吸血鬼がいた。片方は真祖の眷属、血常傷治。もう片方は同胞喰らいの吸血鬼、吸血鬼、

「ねえ、君名前なんていうの?」

「人に訪ねる前に」

「僕は血常傷治」

「セリフ、最後まで言わせろや」

「で、名前は?」

「イート・マリオネット」

 吸血鬼、改めイートははボソッとそう言った。

「おい、始めるぞ」

 イートは僕に言った。僕ももちろん応える。

「ああ、玄関の恨み晴らさせて貰うぜ」

「まだ引きずってんのかよ、まあいい、喰わせて貰うぜ」

 僕達は一斉に動きだした。

読んで頂きありがとうございました。

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