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弾丸の行方
銀の弾丸が飛び出す。どうせ、そこら辺の樹木にぶつかるだろう。弾丸の速度は速いが僕にとらえることができたからな。速いとは言えないだろう、吸血鬼に対しては。
ドガァァン。けたたましい轟音が鳴り響いた。驚いてその音源に眼を向けると、狙って撃った樹木に大穴が空いていた。その部分は大きく抉れていた、銀の弾丸が撃ち抜いたのだろう。螺旋を描いている。威力高くないか。しかも、よく見ると奥の樹木が一〇本ぐらい犠牲になっている。威力高ぇ。
この自動拳銃って絶対戦いになっても市街地じゃ、使っちゃいけないだろ。僕はこの拳銃の威力を見なかったことにしようと心に誓った。
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