暦と聖人
聖マルティヌスについて書いてしまったのでもう少し。
中世のヨーロッパには八百万の聖人聖女がおわしまして、さまざまなご利益を授けてくださっていました。
とりあえず、「自分と同じ名前」の聖人聖女が「個人的な守護聖人」。
それぞれの聖人聖女は「名の日」とか「祝日」とかいうものを持ってまして、
(殉教した日 なことが多いので「祝日」というより「命日」なんじゃ? とも思うんですけど)
何月何日、というかわりに 聖だれそれの日 というふうに「暦」にも書いてあったりしたわけです。
カトリック諸国では今もこれが細々とは残ってまして、聖人の名が書いてある暦、日めくりも現在でも存在します。
大々的に残っているのが いい子がプレゼントを貰える 聖ニコラスの日。12/5 もしくは 6日。
聖シルベスタの日、大晦日 12/31
なぜか日本でも普及している 聖ヴァレンティヌスの日 2/14
ってとこでしょうか。
ちなみに 聖マルティヌスの日 は 11/11
暦が全部埋まってしまって「自分の日」がなくなっちゃった聖人のための? 諸聖人の日 が 11/1
この翌日が死者の日で、お墓参りする日です。
聖エリザベトの日はうちにある日めくりだと 11/17。