クッキーング
あらら?主人公の私が全く目だっていませんわね?
「失礼しますわ!!
家庭科部様にはご迷惑でしょうが1時間ほど調理道具と食材をお借りしてよろしいでしょうか?」
「………ダメ」
ぐぬぬっ手強いな…水色の髪の貴女は家庭科部部長のキリー・サキ通称"家庭科の申し子"ね是非仲良くなって私たちの弟子になって欲しいけど
この感じじゃまず無理ね
「担任様?いつまでもぼーっとなさらずに一緒に頼んでくださいな」
「えっあぁ……あーキリーさん
勝負のために1時間だけお貸し願えませか?」
「………ダメ」
ぐぬぬぬっ
何と手強い!というか私と担任様の扱いが一緒ですわね
ざまぁ!!!!……っとまた地が
危ない危ないっですわ!
「こちらを……」
「………1時間だけ」
夜食用にとっておいたクッキーをこっそり渡す
初めて見る食べ物には興味津々のようだ
だけど知らない人から食べ物貰っちゃダメだと思うの
まぁ?私は毒なんて入れてないですけど?
………良かった口に出さなくて
多分誰にも信じてもらえない台詞だこれ
因みにこの世界…私の前世にあったものがなかったりしますわ
それがクッキーですわね
他にも多々ありますが……一番驚いたのはそう
唐揚げがないことですわ←大好物
仕方ないので似たような食材を自分で探しましたわ……この乙女ゲームの作者まじ
お前料理できないだろというくらい酷い食材状況でしたので
農家の方々にお頼みしていろいろ栽培して貰ってます、はい
ゆくゆくはそう、タイ米とかも……
こんなに詳しいなんて前世の私は何者?って
ふふふ何を隠そう私、彼氏のためなら何でもしちゃう女子だったのですよ
私みたいなタイプは彼氏がハマったものにハマり
彼氏が好きなものは好き嫌いなものは嫌い
という思考に陥るんですよねー
おおぉ悪寒が……やっぱ黒歴史は封印しておきましょう
さて、家庭科部部長様がご用意してくれた食材は………あれ?
あれれちょっと担任様
貴方一人でそんなに使うんですか?絶対独り占めしましたよね?大人気なくないですか?あぁん?
残りの食材は
食ペーヌとタミャゴと牛のミルケ、チージュ、ベーコンコン…あと調味料がいくつかね
というかこのゲームの作者食べ物の名前いじるのまじうざくない?(((
普通に食パンでいいじゃん!!
みたいな……まぁどうでもいいことですわね!おほほほほ
「なんだ?棄権するか?」
「いいえ担任様。むしろここまでピンポイントに残してくださると作るものが一つしかなくて楽ですわ
独身の担任様はさぞや料理の腕もいいのでしょうねおほほほほほほ!!」
嫌味でも言わないと気が済まないわ!
食材無駄にしたらはしたないけど飛び蹴りしよっと
さて!ではれっつクッキーング☆
そういやどこいたの?ごめんね…気づかなくて………(爆笑)