ランド家
やっとユーリの本名でましたわねぇ?
ふふっやはりサブキャラということでしょうか
「さて、ここらでいいかねぇ…」
わたしゃ死刑申告が迫る死刑囚の気分だよ
「さぁてお前さん
……ズバリ言おうかね
おまえさん何を企んでいるんだい?」
「……ん?」
おばさん?どうしてそんな怖い顔してるんですの?
私何か悪いことでも……?
「幼い頃のあんたを見たことあるけどねぇ
とても家事が出来るような子じゃなかったよ……あんたは曲がりなりにもあの"ランド"家の子だからねぇ…」
あぁ、そういえば私の家はそんな家でしたねおほほほほ
悪魔の商人ランドなぁんて呼ばれてるって聞きますけどねぇ
それお父様とお兄様たちだけだと思うのだけど?私関係なくない?
その家に絶縁されかけてますが何か?
でもこの話したらお父様の評判が落ちてしまうかもしれませんわ…
ここは正直に色んなところを隠してお話ししましょう
「おばさま、私はただアデルのことを普通の子にしたいだけですの
一人で生きていけるように、強くなって欲しいんですわ…これは本当のことです」
「ほぉ…アデル・キルミールの家柄の後ろ盾が欲しいんじゃないんだねぇ
どうやら私の杞憂のようだ…お詫びにいい事を教えてやろう」
魔女さんは納得してくれた。本当のことだと分かってくれた、凄いな
嘘か本当か分かるのかね?流石魔女
「お前の婚約者のことさ」
「…………どこまで私のことに詳しいんですの魔女様」
「ひひひっ…魔女はなぁんでも知っているものさ」
だから怖い!怖いですわ!!
私の婚約者の存在なんて本当に一部しか知らないんですわよ!?
というかもう解消されたので元婚約者ですがね!おほほ!!
「失礼…元婚約者だがねぇ
今度あんたらの学校に入学するってよ」
「はぅあ…っ」
く、くぅ……っ
これはアデルのこと構ってる場合じゃ……いや、いやいや!しっかりなさい私!
私はアデルの馬鹿っ子さに磨きをかけ
必ずやいい旦那を見つけてあげるのが目標でしょう!!
どんな手段を用いても、ね
「おばさま、おばさまを見込んで一つお願いが」
「なんだね?」
すーはー
よし深呼吸OK!私いっきまぁぁす!!
「アデルでも出来る家庭料理を一つ仕込んで下さい!
そして『ふーん…まぁ美味いじゃん』と食べた男子に言わせたい!!
ギャップ萌えを味合わせてやりますの!!」
「………………………」
アデルを悪役令嬢と言ったやつら全員に
アデルの可愛さでノックアウトしてさしあげますわっ!
おばさま?どうして来た道を帰ろうとしてますの?その引きつった笑顔は何かしら?
「協力して……下さいね?」
にっこにこ笑って手を握る
前世ではこうやってうちのおじいちゃんにおこずかいおねだりしてたっけ
おじいちゃん女子高生のスカートめくるのもう辞めたかな?
「……ひひっ
いいだろう。ただし対価をいただくよ」
「えっじゃあいいです」
今回セリフの無かった貴女にサブキャラとか言われたくない