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私のあだ名は金魚の糞  作者: ラクハ
第二生
14/23

成長

私が手伝って差し上げてもいいんですのよぉ?



「…………………………」



怖い、無言の圧力まじ怖い

えぇえぇそうですとも所詮素人で知識だけしかないくそ役立たずですとも


でも、でもアデルよりマシな働きしてるじゃありませんか!!


薪割りだって10本も綺麗に割れたしっ

(アデルは1本も割れてない)


皿洗いだって超頑張ったしっ

(アデルは皿を7枚割った)


雑草抜きもきゃあきゃあ言わず黙々と抜いたしっ(アデルはきゃあきゃあ言いながら虫から逃げていた)



誰がどう見ても私の方が役に立つじゃありませんか!不正だわ!



「ひーひひひっ今夜は寝かせないからねぇ…?」


「ははっばあさんは冗談がうまいなぁ」


いやこれ多分というか絶対冗談じゃねぇから!庇って!お願い(((

優しいおじさんが優しいおじさん(仮)になっちゃうよ、いいの!?



「偉そうにしてましたけどユーリってば対したことないですのねぇ」



嫌味アデル発動っ!


自分より明らかに劣るものに対して発動するこのスキル

因みに相手が言い返せば言い返すほど引き際が分からなくなるのがこの馬鹿。


はいはいいいですよ?何でもしますともおほほほほ!!

徹夜?余裕ですわよ!肌荒れがなんだ!魔法があるから大丈夫!!


あぁ…自分のキャラ見失ってきましたわ…

この民家お泊まり計画は私の心にもだいぶきますわね



「さぁて、このローブとカゴをもってついておいで……うひっひっひっひっ」


「はい、ですわ……」



顔が引きつらない完璧な私の愛想笑い

身につけてて良かったー!セーフセーフ


「あの、おじさま?ここにお風呂はありますの…?」


「あるよ?入るかい?」



あっセーフじゃないわ

おじさんアデルにメロメロじゃねーかっ


そりゃアデルは可愛いよ?

可愛いけど甘やかしちゃダメでしょ!


もう……アデルなんか知らない!

夜中にベッドにカエンル仕込むから、絶対仕込むから!!


「行ってらっしゃいユーリ!

せいぜい頑張るのね?」


「くぅぅぅ!!

……覚えてなさいよアデルちゃぁぁん!!!」


恨みのこもった目線を送るとおじさんの後ろに隠れてた



………アデル貴女中々逞しくなったじゃん

んーやっぱり民家きて正解?

貴女、『庶民など汚らわしくて近づきたくもないわ!』って公言して庶民派敵にまわしてたのにね


成長したのねお母さん嬉しいわ。ほろり。



「おい小娘……さっさとしないとブタにかえてしまうよ?ひひひ…っ」


「今すぐ行きますお姉様!!」



アデルのことより今は私の心配をしよう、うん

私は生き残ってみせるっ!!



「うふふっもうおじさまったら」


「アデルちゃん!ほらもっと食べなよぉ」


てめぇこら

優しいおじさん(仮)からエロジジイに降格な



売り子さんとか向いてそうよね

どうやらエロジジイを呼び寄せる効果があるみたいだから

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