おばさま
ユーリが笑っているだけで……
私も嬉しいですわ!
「あっるっこ〜あっるっこ〜
アデルちゃん元気ぃぃぃ?」
「も、勿論ですわ…ぁ…っ」
で・す・よ・ね?
いやぁお嬢様根性万歳ですわ
元気かと問えば勿論と返ってくるこの面白さ
流石アデルですわ
人生損してることにそろそろ気こうねお馬鹿さん
休みたいって目をしても無駄よ?
私アデルのために仕方なぁく心を鬼にしているのですからね?おっほほほほほほほ!!
「さぁここですわよ!
いいですね?1に挨拶2に返事!
はい復唱!!」
「どうしてそんなにイキイキしてますの!?」
えー?別にアデルが疲れてるのが面白いとかじゃあないよ?うん本当だよ?
「おはようございます!
これから1シュールよろしくお願いします!!」
「よ、よろしくお願いしますわ!」
うっ……タイミングの悪いことにおばさんしかいない……この農家には食材の試行錯誤とかをお願いしてるんだけど、実はこの家訳ありなんだよねぇ
「ひひっよく来たねぇ
……さぁ部屋に案内してやろう」
心優しいおじさんの嫁
おばさんは魔女だったんだってふふっ
怖い。まじ怖い。
舐めてた、生の魔女舐めてた
あっアデル立ったまま気絶してる…
ぶっちゃけ私も気絶したいよ、うん怖いもん
「そっちのお嬢ちゃんは寝ちまったようだねぇひひひっ
ここの部屋を二人で使いな……昼から働いてもらうからねぇ?ゆっくり休むといいよ……ひっひっひひひっ」
何それ怖い。
何ですか私たちお昼ごはんですかそーですか
いざとなったら逃げよ。
………ん?ベッド一個しかないぞ?
「ひひっ働かざるもの寝るべからずさ……」
ど、っ!?
どこから声がっ!?というか心の声!私の心の声!!
……いやもう魔女すげーわ
リスペクトだわ
「そういえば……」
アデルの幼い頃の夢、魔女でしたわね……
おばさんが魔女だということは内緒にしましょう、うん。
「ん〜……土の上で寝るなんてはしたないですわぁ〜」
いや、お前そこ一応ベッド
いま、凄い、殺気、感じた
やっぱり逃げようかな………
おじさん、優しいおじさんカムバック
貴女の気持ちはよく分かったわ……
だからってベッドは譲りませんけど