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「傀儡2」  作者: 強者☆
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「響-なげき-」 1

ジャニスは「哀川 京介」の出逢いから最期の日の事までを教えてくれた・・




そして、その時に存在した傀儡と呼ばれた人間達のリストを渡してきた・・・




1. 結衣




2. 真美




3. 亜衣




4. 琴菜




5.綾瀬 千佳




6.ゆな




7.てんてん(小川 愛美)




8.竹内 美央




9.新垣 紗江




この9名が「新垣 紗江」に入り込んでいる人格らしい、だが実際は9名以上の傀儡と呼ぶ人間を作りだしている。比較的成功したのはこのリストの人間たちで、精神が壊れてしまうもの投薬で体に支障をきたしてしまうものなどがいたということだった・・・




新垣 紗江は8名の傀儡とは異なる存在という事だ、傀儡として一度、死に近いものを迎えその後冷凍保存をされ十年近く冷凍保存をしたらしい、そしてどういう方法かはわからないが8名分の傀儡の人格を「紗江」に入れ込んだとのことだ・・・人工的にそんなことが出来るのかどうかはよくわからないが、紗江を含めた全員と対話を行う事が必要らしい・・・





哀川 京介が傀儡と呼ぶ人間を作り出す為に何人もの人間が人生を犠牲にした・・


何故、そうまでして傀儡を作り出したかったのか・・・俺には疑問でならない・・


成功例として挙げられた傀儡達・・・こいつらだって決して成功とはいえないのではないか・・・


個人の私利私欲のために人間達を廃人にされた ただの犠牲者なのではないか・・


俺はそう感じてならなかった・・・・





だが、この思いをジャニスとかやらに伝えたところで何が変わるわけでもなければ救われる人間もいない・・


終わってしまったことに嘆くより、今現在、救える可能性がある人間がいるという事に着目しなければならない・・・





『ジャニスさん・・・』




『ジャニスでいい・・・小川 京介』




『・・・ジャニス、俺は手始めに何をすればいいんだ?』




『もう準備は出来ていると見ていいのか?』




『準備?どういう事だ』




『君が哀川 京介になり、紗江の中の傀儡達と接触する準備という事はそれなりの覚悟が必要だという事だ』




『覚悟・・・』




『そうだ、母親のようにはいかないと思う方がいい・・・傀儡達は君を哀川 京介と認識すれば、君を愛し求め色々な供給をしてくるだろう・・・それに君が哀川 京介として向き合う覚悟が出来ているのか?という事だ』




『哀川 京介として・・』




『君なら出来る・・いや・・君にしか出来ないであろう・・がね・・』




『意識帯の中での体の要求や外傷など本体である君の体に支障はないだろう・・・だが、意識がリンクしている以上は痛みや快楽は得られるだろう・・・そして一人一人の最期を君は見なければいけない・・・』




『最期・・・傀儡達が死ぬまでという事か・・・』




『そうだ、彼女達が何故、哀川 京介にすがり、何故、最期を迎えることになったのかをだ・・それを理解できない限り傀儡の最終形にたどり着くことは難しいだろう・・・』




『最終形・・新垣 紗江の完成体という事か・・・?』




『それだけではないだろう、てんてんを元に戻したいんだろう・・・?』




『あぁ、母さんは死んでるわけではない。今も生きているんだ、他の傀儡達とは違う特別な存在なんだ・・きっと救えるはずだ・・・』




ジャニスは自分の母に対し「特別な傀儡」と言っている事に着目した・・・


積極的な自己否定を繰り返す「小川 京介」が受け入れ始めている・・・哀川 京介さんへの憎悪と共に彼は成長している・・・





『保証はない、だが、君のいう通り「てんてん」は他の傀儡達とは違い現在も尚、生きている。これは今までにない事だ・・・兆しはある・・・俺はそう判断している』





『可能性が0じゃない以上、俺は何でもやる・・・SEXだろうが痛みだろうがそんなもの母さんの人生に比べたら大したことではない・・・』




『その覚悟が出来ているのであればいい・・・』




『どのような方法で行うんだ?』



『まずは、紗江と向き合いどの傀儡が出来てきているか確認する、そして君が対話を始める・・・』




『どの傀儡・・このリストの女達か?』





『そうだ、毎回同じとも限らない・・・だが、君次第ではそれすらコントロールが出来る可能性があるという事だ』




『そんな事やったこともないのに出来るかよ』




『なるべくこちらで人格を指定できるように努力する・・』




『出来るのか?』




『わからないが、やってみるさ・・』




『・・・』




『その為のもう一つのアイテムと言えるものがある・・・呪文だ』




『呪文?まるでおとぎ話だな』




『そう捉える方が気楽でいいだろう、だが、その呪文の効果の大きさに君は驚くことになるだけだ』




『例のボイスレコーダーの声か・・』




『そうだ、君は自分の肉声でそれを可能に出来る可能性がある・・・覚えておくがいい・・』




ジャニスはそういって「呪文コード」を教えてきた




1.「我、最強なり」


傀儡達を呼び出し意のままにする時に使うもの




2.「ガラスの破片」


傀儡に入り込んでいる意識を元の意識へ戻すもの




3.「覚醒」


傀儡への目覚め、全てはじまりなどに使うもの、ただの覚醒というものの使い方は哀川 京介がどのタイミングで使っていたのかは定かではないと言われた、新たなものを生み出す可能性がある呪文故、簡単に使ってはいけないとの事




4.「破壊」


全ての終わりを意味する、この呪文を唱えられた傀儡は「白」と呼ばれる存在になるらしい


白、とは完全に傀儡の人格もその本人が持っていた人格も消え去ってしまうものらしい・・・


新垣 紗江はこの呪文を唱えられ冷凍保存されたと聞く




5.「サタン」


禁じての呪文、傀儡を凶暴化させ目的を達成させるもの


人を殺めたり、身を挺して主導者を守り抜くという人間離れしたものである




この5つの呪文が傀儡の制御に必要なものらしい・・・だが、ジャニスは恐らく知りえるのがこの5つだけであり他にも存在するのではないかと言っていた・・・何故そんな事を思うかと問うと彼はこう言っていた




「彼(哀川 京介)のPCの中に恐らく隠されている・・・」




どんなものが隠されているのかはわからないが・・・今はこの5つの呪文で挑むしかない


ジャニスが解読できない以上(PCのロック)今の俺には歯もたたないだろう・・・





『この呪文を使い、傀儡を呼び出し誰かを認識する、そして俺は傀儡の意識に入り込む・・・という事か・・』




『上出来だ、その通り、意識への潜入はこちらでコントロールする、紗江をヘッドギアを付けたままドア(意識のドア)を開ける』




『そんなことが出来るのか?』




『かつて誰も行ったことがないことだ、出来るかどうかはわからないがやってみるさ・・』




『・・・大丈夫なのか?』




『原理はわかっている、彼女に人格プログラムを組んだのは私だからな』




「・・・」




『そうかわかった・・・俺に危険が迫った時はどうするんだ?』




『君達のリンクは紗江の脳を通してモニターに表示される、それを私が管理し危険時には紗江の意識だけをシャットダウンする』




『・・・間違いなく頼むぜ』




『大丈夫だ信用しろ、君は私にとっても最後の希望、失う訳にはいかないのだ・・』




『・・・ジャニス、取りあえずお前を信用する事にする・・』




『納得できない事だろうが、そのように頼む』




『わかった』





俺はこうして紗江に入り込んでいる傀儡の人格達と向き合う事になった・・・




この時は母を救いたい一心でこんな行動に出た・・・それが時間を追うごとに後悔の連続に繋がる物とは知らずに・・・「傀儡とは操り人形の意」人間が人間で無くなる、人形が意識をもとうとする進化の過程など・・・


その時の俺には耐えることなど出来もしなかった・・・・










































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