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「傀儡2」  作者: 強者☆
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「迷-しんじつ-宮」 完結

俺はいったい何をしにここに来たのだろう・・・・




何をしたかったのだろう・・・導かれるようにこのビルへ来て




見たくないものや知りたくない事を知った・・・




母(小川 愛美、通称 てんてん)の過去の経緯を全て知るわけではない俺は事実を知る必要がある・・・




いや、人間は知らなければ知らずに過ごす事の方が幸せなのかもしれない・・・




そう思う自分がせめぎ合っていた・・・





傀儡くぐつと呼ばれる人間の名は「新垣 紗江」




彼女の中に数人の意識が存在すると言われている・・・




何故そうなっているのかは・・・これから自分で知る事が出来るのかもしれない・・・




簡単に捉えると多重人格のようなものではないか・・と感じている・・・




昔読んだ小説で24人のビリー・ミリガンというものがある、その小説の中でも一人の体に幾つもの人格が存在し一人の体で複数の人間を共有していた・・・




恐らく・・このようなものであろうと思った・・・




だが、俺は医者でもでもなければ専門的な知識はない・・・この人格と向き合う事で何かを解決できるとは到底思えない・・・・




だが、俺には成し遂げたいことがある・・・




母さんだ・・「小川 愛美」を本当の姿へ戻すことだ・・・




亡き父、「哀川 京介」と呼ばれる存在の死を受け入れ俺と共に前を向き生きていく・・・これが俺にとっての


「唯一の希望」であり「唯一の決断」である・・・・




母を元の母に戻し、彼女・・新垣 紗江を普通の女の子に戻すんだ・・・・




きっと俺がここに導かれたのは、それを行う為だったのだろう・・・・そう納得しないとダメだ・・・




想いや葛藤で物事を判断するのは簡単だがそれでは駄目だ・・・




全てを無かったことにして、明日から普通の日常を取り戻すことが出来るのかもしれない・・・・




例え・・そう出来ないとしても・・母さんだけは何とか今の世界から助けだすんだ・・・・













『あんた、ジャニスって言うんだろう?』




『そうだ、ジャニス・矢吹だ』




『俺は母さんを元に戻すためにお前のいう傀儡とかと向き合う事にする・・・』




『そうか・・それは良かった・・・きっと哀川 京介さんも喜ぶだろう・・』




『そんな奴の為じゃない!・・・』




『どんな想いがあるにせよ、どんな理由があるにせよ、傀儡と向き合い最終形を成し遂げることが全ての鍵となるだろう・・・何でも言ってくれ惜しみない協力をする』




『本当か・・・?』




『あぁ・・』




『なら、2,3質問に答えてほしい』




『わかる範囲の話を全て教えよう、だが、こちらにも多少の要望がある事は忘れないでほしい』




『要望?ただ傀儡と向き合うだけでいいんじゃないのかよ』




『ただ、では困る・・・君が哀川 京介になり傀儡たちと向き合う事が最大の鍵だ・・・てんてんの時のように上手くいくとは思わない事だ・・・』




『哀川・・・京介・・あいつはいったいなんなんだ・・・・』




『そう思うだろう・・だから知らなければならないのだよ・・・』




『・・・わかったよ・・・じゃあ・・教えてくれ、哀川 京介という人間を』




『わかった・・・では渡したいものがある・・』




ジャニスはそういうと室内の隠し扉のようなものを開けた




「ガチャ・・・カチカチ・・・カチン・・・」




「鍵なんかしているのか?」




『これを・・』




ジャニスが手にしていたのはスーツだった・・・




『これをどうしろって言うんだ?着ろとでも言いたいのか?』




『そうだ・・・紗江の中に居る人格には色んなタイプが存在する・・・完全に脳に入り込み支配し操る事が出来ないと完全掌握は無理だろう、その為のアイテムとでも思うといい・・・』




『見た目と・・言う事か・・・』




『そうだ、五感を支配するには必要な事だ、それが別人だとしても、何かの切欠さえあれば錯覚をする可能性がある・・・そう言ったものがまだ幾つかある、まずは成りから入るんだ・・・』




『よくわからないが・・いう通りにするよ・・』




小川 京介は手渡された黒いスーツに袖を通した・・・




ジャニスはその姿を見て驚いた・・・




「なんという事だ・・・確かに顔は多少似ていると思っていたが・・・ここまで京介さんに似るものだとは・・」




『流石・・京介さんの息子だな・・・実にそっくりだ・・・』




『辞めろよ・・俺は哀川じゃない・・・一緒にするな・・・』




『では、早速、君の要望の「哀川 京介」という人間がどういう人間だったのかを教えよう・・・』




俺は初めてみたスーツに何処となく懐かしいものを感じていた・・・




それは肌触りなのか・・香なのか・・わからないがデジャヴーのような感覚があった・・・




ジャニスは自分と哀川 京介との出会いから話し始めた・・・・







ジャニスはこう思っていた・・




「もしかすると・・・これはとんでもない事になりえる可能性がある・・・・京介さんの再来・・・いや・・傀儡を通し「小川 京介」を乗っ取り「哀川 京介」が復活を成し遂げるのかもしれない・・・・だとしたら・・・まさに傀儡の呪縛・・・・いや、もしかすると最初から京介さんは愛美の体内の子供を通し復活を成し遂げようとしていたのではないだろうか・・・・




事実上不可能な事だが・・・既にそれを解明解決している作品がある・・・「新垣 紗江」だ・・彼女は佐原、京介さんが亡きあと冷凍保存され復活を成し遂げている。




そして幾つもの傀儡の人格を宿し現在も尚生きている・・・


自分の意識を持ち、過去の傀儡たちの記憶と人格と共に・・・・




「あり得る」・・・小川 京介が傀儡師へ進むより、哀川 京介の復活の方が・・・




哀川 京介になりきり傀儡との対話を行う、小川 京介は次第に哀川 京介がどういう思想か人間なのか身をもって知る事になる・・・そこで、小川 京介の意識が勝つのか・・・哀川 京介の意識が勝つのか・・・そこが争点なのかもしれない・・・・」








京介さん・・・貴方は最初からこれをプランとしていたのではないですか・・・・?











何も言わずに貴方は死んだ・・・死ぬ理由が私には理解できなかった・・・








このビルに残された貴方のPC、私ではロックを解除できませんでした・・・でも彼なら出来るかも知れない・・・


そのPCが解放された時・・・貴方のプランが発動する・・・数年の時を経て復活を成し遂げ「新垣 紗江」を使い傀儡を完成形へと運ぶ・・・・











いや・・・考え過ぎかもしれない・・・

















だが・・そうでないと面白くはないですよね・・・・京介さん・・・・ニヤリ・・・・


























































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