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「傀儡2」  作者: 強者☆
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「迷-しんじつ-宮」 6

京介の踏み出した足がピクリと止まった・・




振り向いた人影は、幻のように何度も現れた少女だった・・




今まで彼女をハッキリ見ることはなかった京介は、驚きと戸惑いを隠しきれなかった




黒く長い髪・・


肌は透き通る様に色白・・


悲しげな瞳・・




見た目からはそんな風に感じた・・





「この女が、俺に何かを伝えようとしているのか・・・何故だ・・」





少女は京介の方へと一歩踏み出した・・





『お・・お前は誰だ!何のために俺に付きまとう!』




京介は思わず叫んでしまった







『・・・ゎたし・・・紗江・・・』






そう言いながらも一歩、一歩、近づいてきた・・





『紗江?俺は紗江なんて女は知らない!何のために、こんな所に居るんだ!』




『ぁなた・・を・・待って・・いた・・』




『俺を?』





「何を言ってるんだ・・こいつは頭がおかしいのか?それとも・・・俺が忘れているだけなのか・・?」






『待て!それ以上近づくな!』






得体の知らない女といわくつきの場所(㈱MIOビル)、自分とは到底結びつくはずのない事に気が動転した






『どぅして・・そういうこと・・ぃうかな・・・京ちゃん・・』








「何!?俺の名前を知っているのか!!」






背筋がゾクッとした




「おかしい、これは何かがおかしい・・・」






『待て!近寄るな!』






その瞬間、紗江は物凄いスピードで京介の前へ来た・・






「ギューン」






『ぁっ・・あぁ・・・離れろ・・』






圧倒されてなのかどうなっているのか分からないが身動きが出来なかった・・






『待っていたわ、京ちゃん・・』





「・な・・なんなんだ・・・名前を呼ばれて違和感を感じない・・・何故だ・・」







紗江は呆然と立ち尽くす京介の首の後ろに手を回し抱きついてきた・・







『京ちゃん、京ちゃん・・』








紗江は体を密着させ、耳元で京介の名を呼んだ・・・




名を呼びながら体を押し付け、唇を重ねてきた・・・







『京ちゃん』







「駄目だ・・力が抜けていく・・・」





紗江は京介の上半身をまくり上げ、乳房に吸い付いてきた・・







『ずっと・・待ってたのよ・・』





『ムググ・・辞めろ!』





京介は紗江の体を無理やり放すかのように突き飛ばした


 




『痛ぃ・・何で・・何でそんなことするの・・京ちゃん・・愛美を嫌いになったの・・』





「何を言っているんだ・・こいつ・・・」




『お前の名前は紗江っていう名前だろ!』





『京ちゃん・・どうして・・どうして・・愛美・・何でもいう通りにするから・・嫌いにならないで・・』




「!?」





『愛美だと・・何でお前がその名前を知っているんだ!』





『京ちゃん・・お願い・・抱いて・・激しく・・めちゃくちゃにして・・』





『うわぁぁぁぁぁぁ!!辞めろ----!』





京介の脳裏に忌まわしい事実が渦巻いた・・・・






母親、愛美てんてんは過去に自分を父親、哀川 京介と重ね、息子に対しに男性を求めることがあった・・




『そんな母さん!知りたくねーんだよ!!』





『愛美を抱いて・・京ちゃん・・』





そう言いながら近づく紗江・・・





『辞めろ!その名を口にするな!!』





京介は紗江の首元に手を伸ばした





『ハァ・・ハァ・・この野郎・・母さんを・・それ以上、侮辱するな!!!』






「ガッ」









『・・・く・・くるしぃよ・・京ちゃ・・ん・・』






「・・ハッ・・・」






その言葉で我に返った・・






『・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・』





『ゲホッ・・ゲホッ・・』






体を丸めながらうずくまる紗江・・・






『ご・・ごめん・・』





『京・・ちゃん・・嫌いにならないで・・』






「何故だ・・何故、この娘が・・母さんと同じ口調で話すんだ・・・何故・・母さんと同じように俺にあいつを求めるんだ・・・・」






『クソッ・・どうしたらいいんだ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』





嘆き叫ぶ京介へ紗江は静かに近寄った・・






『来るな!来るな!もう辞めてくれ!!』








『京介、大丈夫・・大丈夫よ・・』






紗江はそういい京介を優しく抱きしめてきた・・・







その瞬間、京介の頭の中が真っ白になった・・・





「この目の前の女が母親ではない・・





そう理解していたのに・・目の前の紗江に母親を求めるように・・」







『母さん!母さん・・・うわぁぁ・・うわぁぁぁ・・・』








京介は無我夢中で紗江にしがみついていた・・・

















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