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「傀儡2」  作者: 強者☆
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「記-さけび-憶」 10

コードネーム[Ⅹ]はジャニスの指示により「小川 京介」を見送った後、株式会社MIOの跡地へと向かっていた




現状の紗江だけではなく、傀儡化する前の姿を知る一人でもある「Ⅹ」は彼女の運命に悲惨さを感じる部分もあった


「哀川 京介」という男に目を付けられたら逃れる事は出来ない・・・自分の人生が自分だけのものでなくなる様を見てきたものとして哀れみを感じていた・・




冷凍保存され目覚めた後の「紗江」の変貌ぶりには驚かされた・・正直、「気持ちの悪い女」と心のどこかで感じるのが本音であった。




容姿こそ、スタイルも良く美しも可愛らしくもあるが、どこか危険な香りがする・・以前のような可愛らしい女子大生ではない・・・




哀川 京介が描こうとしていた「傀儡」とはいったい何だったのだろうか・・・


ジャニス代表が意思を継ぎ、続ける傀儡の意味とは・・・




Ⅹは多少の疑問を感じながらも、指示に従い行動を取っていた・・・




数分間、歩き続けると「株式会社MIO」の跡地が見えてきた・・・




ボロボロの看板に薄っすらと見える会社の文字、古びれたコンクリートのビル・・世間では少女の幽霊が出ると噂になり誰も近づこうとしない・・




時折、動き回る紗江を見たものがそんな噂を都市伝説として言っているのだろう・・


そんな風に思いながらも、ビルの前に立った




正面玄関ではなく、数年前に設置された専用出入り口の鍵を回した・・




「カシャ・・ピッピッピ・・」




「指紋認証を行います」




入り口に設置されている機械的な女の声が聞こえた




「・・・」




専用の認識に指を入れるとレーザーがⅩの指を照らした




「認識しました」




「カシャン」




扉は施錠は解除された




Ⅹは真っ直ぐに紗江の部屋へ向かった




「カツカツカツ・・・」




地下へ繋がる階段を下り、薄暗い明かりを頼りに一番奥の部屋へを目指した




「コンコン・・」


『紗江さん』




「・・・」




扉の向こうからは声が無く、人が居る気配すら感じなかった・・




「居ないのか?」




ドアのノブを握り恐る恐る引いた・・




「紗江さん、開けますよ・・」




「ガシャ・・」




室内の電気は点けられ、衣類などがベットに沢山並べられていた・・




Ⅹは室内を見渡し、紗江がここには居ない事を認識した




「何処に行ったんだ・・・」




直ぐに玄関ホールへ向かった・・




「いない・・」




玄関ホールの扉は内側からも外側からも開ける事が出来ない様になっている・・


まして専用出入り口は指紋認証が必要だ、建物の外に出るのは難しいはずだ・・




Ⅹはビルの中を隈なく歩き回り、最後に屋上へと向かった




「ガシャ・・」




屋上の扉を開けると、金網の所に紗江が立っていた




『紗江さん、どうしたんですか?』




『・・・』




紗江は無反応だった・・




Ⅹは存在を確認したことに少しの安堵を感じながらも紗江へ歩み寄った




『紗江さん』




近くで呼びかけると紗江は振り返った




その表情は、顔が薄らとピンクがかり見た目からも少し欲情しているようにも感じた




『紗江さん、こんなとこに居たのでは体に悪いですお部屋の方に戻りましょう』




『・・・』




紗江は下を俯きながらⅩの真横を無言で通り過ぎた




「分かってくれたか・・」




Ⅹはそう感じた




紗江の後を付いて歩くように地下室まで行った、その間、紗江は数回立ち止まっては何かを考えているような節を見せた




部屋に入ると紗江は急に服を脱ぎだした・・




『では、私は帰ります、食事の方は何時もの時間に準備しておきますので・・』




そう言い部屋を出て行こうとし扉の方を向いた、すると後頭部に痛みが走った




「ガツン」




頭を押さえ、紗江の方を振り向いた




『何をするんですか!』




『お前・・・殺して・・やる・・』




Ⅹは直ぐに過った・・過去の傀儡の記憶が出てきている、この人格は「真美」だ・・http://blog.livedoor.jp/samarai222/archives/65553023.html 参照




紗江の手には室内に置いてあるガラス製の灰皿が持たれていた




「やばい・・サタンの人格だ・・何とか逃げなくては・・」




Ⅹは咄嗟に紗江の腹を前蹴りをして後ろの方へ吹っ飛ばした




「ドターン」




「今の隙に・・」




頭部を抑えながら立ち上がり部屋の外へ出た




「ハッハッ・・」




「やはり、危険だ、彼女は傀儡として未完成すぎるんだ・・」




ロビーまで逃げ延びた、追われている気配は感じなていなかった、足跡も吐息すら聞こえなかった・・・




「もう大丈夫だ」そう感じ振り返るとニタリと笑った紗江が立っていた





『うわぁぁぁぁぁ』





『逃げれると思った・・・?馬鹿ね・・・本当は紗江が好きで仕方ない癖に・・・』




Ⅹの体を押し倒し紗江は上に乗っかった・・




『入れたいんでしょ・・・佐原さん・・』




「佐原・・・・まだ、あの記憶が残っていたのか・・・」




紗江はⅩのズボンのジッパーを下げ陰部を掴んだ




『立ってないじゃない・・・紗江の事が嫌いなの・・・』







『私は佐原じゃない!目を覚ますんだ!紗江!』





『あっ・・そうだ、こうすれば固くなるんだよね・・ニヤリ・・・』





紗江はⅩの首に手を掛けた・・・






















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