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意地。

作者:logiy
 ​彼女は無邪気に笑う。
「こっちから告白なんてしないよ。しげない。好きならあっちから告白して」
 彼女から直接聞いた言葉では無い。しかし人伝に、確かに彼女の言葉としてその言葉を受け取った。それは1年前のこと。
「待ってるね。してくれたら、私はうんと貴方を愛してあげる」
 告白などしない。それはただの意気地無し。
 ただ、怖かったんだ。
 1年前の言葉をずるずると引きずって、告白さえできない僕はまだ、性懲りもなく、彼女をひっそりこっそり愛していた。
プロローグ
2011/01/29 12:13
2011/04/30 21:37
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