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乙女の散歩道
白い日傘に
青い服
赤い靴で軽やかに
タタタンタララン
タラランラン
歌は賛美歌
手に詩集
心にビイドロきらきらと
ラリラリランラン
リリリラリ
白い丘越え
青い川越え
赤いお屋根の教会へ
ディンドンディンドン
ディンドンドン
空に響くは鐘の音
地に満ちるは笑い声
乙女は林檎にキスをする
それから日傘を手放して
思い切り大地を蹴るのです
空へとブランコ飛び出して
青いドレスは空に溶け
心は弾けて虹になる
虹は天使の滑り台
天使が笑うと風が吹き
恋の種が飛んでゆく
そのうち一つが乙女の胸に
落ちて来たならどしよう
乙女はそっとつまみ出し
知らない顔をするのです
乙女は夢で恋をする
昼間の恋はいりません
今宵の夢はどうしよう
遠い異国の空の下
金の王子に手を取られ
銀の魔法で空を飛ぶ
白い日傘に
青い服
赤い靴で軽やかに
タタタンタララン
タラランラン
朝来た道を帰り行く
