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記憶の海に浮かぶ私──生成AI時代の知識と魂

作者: 歌井合点

私は無性にこんなことを考える時があります。それを文字にして書き殴ったものを、AIアシスタントの力でエッセイとして体裁を整えてもらいました。

第一章:知識とは記憶の連なり

 知識とは、誰かの記憶の積み重ねによって構成されている。

 それは、時代や場所を問わず変わらない、人間の根源的な法則だ。

 人は記憶の繋がりであり、記憶の集合体として生きている。

 私たちは、過去の経験を選び取り、蓄積しながら「私」という存在を形づくってきた。


第二章:生成AIへの違和感

 最近、胸の奥に妙なざわめきを感じる。

 生成AIが世界中を席巻し、あらゆる知識を集めて一つの巨大な知的存在を形成している。

 自分、他人、あなた、私──それぞれが持つ記憶が、AIによって模倣され、再構成されていく。


 私は日本人として育ち、日本語を学び、社会や歴史を学んできた。

「私という存在は、私だけのものだ」と信じていた。

 しかし今、その確信が揺らいでいる。

 もしかすると、すでに変わってしまったのかもしれない。


第三章:歴史は誰のものか

 人は、どこにいても何かしらの影響を受けて生きている。

 それが最新技術であっても、例外ではない。

 人は同じことを繰り返す──正しいか間違っているかは関係なく、その場その時の判断によって歴史が作られてきた。


 だが、歴史は書き換えられる。

 権限を持つ者によって都合よく改ざんされ、語り継がれることで「事実」となる。

 反論する者と断罪する者に分かれ、真実は誰にも分からないまま、記録だけが残る。

 そしてその記録もまた、後世に改ざんされる。

 まるで無間地獄のように、歴史は更新され続ける。


第四章:文化と世代の記憶

 たとえば「サザエさん」。日本の長寿アニメだが、元は4コマ漫画だった。

 それを知っている人もいれば、知らない人もいる。

 ちびまる子ちゃん世代がサザエさんを見たら、きっと私とは印象が異なるだろう。

 同じ日本の日常生活でも、見る人、伝える人の知識によって評価が変わる。


 記憶は主観的であり、時代や立場によってその意味が変容する。

 文化もまた、記憶のフィルターを通して再解釈されていく。


第五章:夢と記憶の境界

 夢とは幻──そう言う考えもある。

 しかし、予知夢や既視感という現象は、潜在意識の中で過去に経験した記憶の再現かもしれない。

 それは人間だけでなく、動物、植物、昆虫、魚さえも夢を見る可能性があると考えると、生命ある存在は等しく記憶を持つと言えるのではないか。


 記憶は、目に見えないが確かに存在する。

 それは前世の記憶かもしれないし、魂の残響かもしれない。

 テレビで聞いた「タモリさんの前世は河童だった」という話が頭の片隅に残っているのも、記憶の選択の結果だ。


第六章:生成AIと魂の揺らぎ

 生成AIは、世界中の記録を集めたもの──つまり誰かの記憶の集合体だ。

 それが正確かどうかは別として、自分や他人の記憶を学習して形成された地球規模のデータボックスである。

 それは人類の歴史であり、記憶の積み重ねであり、知識の集合体だ。


 AIは他人になりすますこともでき、自分の気持ちを代弁することもできる。

 時には大学教授として、文学者として、画家として、創造神として人類に知識を与える。

 この現象に、私は危惧を抱いている。


「個」として生活している自分が、魂に戻るような疑似体験をする──

 それは、生命として誕生する以前に刻まれた、地球という惑星の記憶だった。

 そんな気づきが訪れる日が、いつか来るのかもしれない。


第七章:記憶の選択と知識の再構築

 学校の思い出。どれくらい覚えているだろうか。

 勉強したことを、子供に正確に伝えられるだろうか。

 その記憶は本当に正確だろうか。


 私は自称テレビっ子だ。

 子供の頃はアニメや戦隊ものばかり見ていた。

 今では歴史クイズやドキュメンタリーを見るようになった。

 だが、何かが変だ。記憶と違う。

 歴史は更新され続けている。新たな発見によって、過去の記録は簡単に塗り替えられる。


 もし、過去の記憶をすべて正確に思い出せるスキルを手に入れたとしよう。

 そのスキルを使って今の大学を受験してみたら──きっと不合格だ。

 私はそんなスキルはいらないし、あっても大学受験はしない。

 ただ、当時の教科書を承認した厚労省か総務省か文部科学省か、とにかく日本政府に対して、日本の片隅でこうして愚痴をこぼしている。

結構書いたつもりでしたが、バッサリやられました。でもスッキリしたし、リスト化されたことで、気づきを得るきっかけにもなりました。第6章の話を締めくくりとして書いたんですが、まさか「愚痴」で話を閉じるなんて、と正直思いました。

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