表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

もーやだっ。

作者: naaaannde

 平日の昼下がり、暇を持て余した私はなにかしようと思い重い腰を上げた。今私は千代田線の電車の中にいる。いつもなら音楽を聴いて時間を潰しているところだ。だが今日に限ってはイヤホンが行方不明になってしまった。車内はスマホをいじっている人ばかりで同調性バイアスが働くのだろうか、私も思わずスマホを手にしてしまう。SNSを見ても特に心躍るような出来事もないし、かつての私が興味関心のあったものばかりが流れてくるこのタイムラインに飽き飽きしている自分がいる。というわけで情報を受け取るばかりなのも面白くないので創作をしてみようという心意気である。本などさっぱり読まなくなってしまったし、国語の授業など碌に聞いていなかったし、夏休みの宿題の読書感想作文も何を書けばいいのかわからなくて路頭に迷っていた私なので当然拙い文章になっているのも予測がつく。

 そんなことはどうでもいい。とりあえずやってみることが重要だろと思いながら南北線に乗り換える。車内はさっきと打って変わってスーツ姿が目立ち、上司と部下が仕事内容について話している。ここにいると逆にスマホをぽちぽちしている私の方がマイノリティである。環境が変われば立場なんてガラッと変わるんだなぁと思わされる。いつも来ることのない六本木一丁目に降り立つ。意識高めな気分で講演会を申し込んでここまで来た。さあ色んなことを吸収してやろうと思って会場に着く。何階かなと思いメールを開く。目についたものは私が思っている開会時間と違う4桁の数字。時すでに遅し。まじでやらかしたほんとにやだ。もーやだっ。

ストレス発散

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ