Explanation
本編に直接関わっては来ない所謂『裏設定』になります。
杉山くんの考察だと思って読んで下さい。
名前:清水美紀
能力:色欲×品性
相手にとって“欲”が勝つか“品”が勝つか。
勝った方がその人間の本来の姿として行動に移される。
欲深い人間には下品な事をされ、品行方正な人間からは、丁重な扱いを受ける。
清水はその美貌で多くの人間から“欲”を押し付けられ自身の能力を『魅了』と勘違いしていた。
そのため、“品”が勝った人間に甘えようとすると避けられることをデメリットとして認識していた。
使い方によっては、国全体を支配できるほど他人への干渉が容易になる。
デメリット:相手の色欲が勝っていた場合、こちらの品性は相手にされない。
相手の品性が勝っていた場合、こちらの欲には答えられない。
絶対に相容れない存在が、この世界には存在している。
清水美紀とは。
前世では他人から持て囃されてきた。
その為、本当の愛は何か、本当の幸せは何かを求めている。
皮肉にも、恋愛に困らなかった乙女が恋愛に翻弄されかねない能力を持って生まれた。
しかしそれがあるべき形であり、本人の理解が及ぶ最高の罰なのだ。
己の願いを杉山和希に託すが、未練がましい事は言わなかった。
それは自信が慈悲の隙を与える訳にはいかない、この別れを悲しいものにしてはいけないという計り知れない覚悟から来ている。
これは清水なりの想いの弔いであり、前世の行いへの精算だったに違いない。