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二人の会話

「ちょっと!話が違うじゃないか!」


「話って?」


「昨日の事だよ!僕は確かに、殺してやりたいくらい憎いって言ったけど、ほんとに……ほんとにやっちゃうなんて……」


「……んま別に正樹に言われなくてもやってたと思うけど。」


「それじゃ僕に話を聞く必要なんてなかったじゃないか!僕があんな事言ったから……そう思うのは当然だよ!」


「んで?正樹は『皆にはバレる事はしないでね』としか言ってないよな?」


「君は!伊藤くんに!バラしたじゃないか!」


「言ったよ?でも皆にバレなきゃいんだろ?」


「それは君の屁理屈だよ!」


「あのなぁ正樹……お前にとってそれが正義なの?正義なら“そのおっかない女”はしまって欲しいんだけど。」


「それとこれとは話が違う!」


「違わねーよ。俺も“その女”もやってる事は変わんねーんだからさ、俺にやめろって言うなら“その女”も同じように抑えればいいんじゃねーの?」


「……何でよ……何でわかってくれないの……君だって、一貫性を主張するなら好きな子にだって乱暴出来るの?」


「お?オレが証明したらお前はその性格直せんの?」


「そうやって自分を棚に上げるの、ズルいよ……」


「オレは出来んのか出来ねーのか聞いてんだけどなぁ。質問にも答えられない人間が他人に対して『自分を棚に上げるな』なんて偉そうに言わないで欲しいアル〜。」


「君は、いじめっ子と何も変わらないじゃないか……力で解決してたら、同じ穴の狢だよ。」


「自分では何も出来ない癖によく言うわ。

んまいいや。そこまで言うならオレは勝手に証明するから、それを経て正樹がどう思うかは自分で決めてくだしー。」


「……」


「ほんじゃ。」






「……君はどこまで倫理観を腐らせれば気が済むんだ……。本当に、次のターゲット……清水さんにするつもりなのかな……。」

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