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第六話 偏差値70前後の秀才・才女に待ってる現実

 クラスでトップ、同期の上位3%という選ばれしものが入る学校。公立学区トップ校や公立学区トップ校並みの難易度の私立高校。もうこのへん学校ともなると本物の文武両道なわけ。

 そんな彼らが口にするのは「東大・京大が第一志望」というおいおいというものです。いますよ東大。親の財力の関係で公立のトップ校にしか行かせられなかったという人。でもそういう人はイレギュラーなんだ。


答え「地方国立・MARCH(1浪含む)」※上智含む。上智は難易度下がった


 そもそも立教付属や青山学院付属などが偏差値70前後だもんな(昔は偏差値70あっても合格可能性は約40%程度ですと「※」が付いてたが今はさすがにそんな熾烈な競争では無くなった。やっぱり付属高校の偏差値と進路先は一致するんだね)。なお法政付属と学習院付属は67前後とお買い得だ。だから偏差値65前後の高校に通う高校生はどうにか法政合格・学習院合格というラインが現実的に見えているんだ。

 なお関西だと同志社1校だけ。東海3県はもう私大の場合該当校なし。名古屋圏は基本国公立至上主義ですので私立には行きたくないのです。東海3県はちょっと特殊だね。


 やっとここで「ちょっとは頭いいんだね」とか言われる学校が『現実的に』手に入る。したがってこの国約97%もの人間を学歴フィルターにかけてるわけ。ゴミだね。でもこれらの人たちは現実って「そんなもんか」とか言って明るいコンプレックスを持ちながら就活に臨む。学歴フィルターは書類選考でしかない。面接で落ちたらその学歴は紙くず。そう、「地頭良くてかつ受験マシーン」だった人は悲惨だ。もう4年間もぬけの殻だろう。燃え尽きてしまったとか。君の人生のピークは大学入学時がゴールだったんだ。やっとここで「文武両道教育」の意味が生きていく。がり勉は身を亡ぼすと教えてるわけ。でもそんなのは高校受験偏差値70超の秀才達だけの話なわけ。自称進学高(偏差値58~67)でこれやると基礎学力が100%壊れるように出来てる。


 それでもMARCH文系卒でも卒業生の約30%は小売・サービスしか行けない現実ってのがあって今度は人間性というもので選別されてしまう。無職も約5~10%居る。つまり、君が持った物はただの「パスポート」でしかない。しかも1年限りの効力だ。


 またこの学校から落ちこぼれると日東駒専どころか大東亜帝国まで落ちる。


 一番最悪なのはこういった本物の進学校からちょこっとだけ学内で落ちこぼれて日東駒専にいく奴です。こういう奴はその後どうなっていくでしょうか? 仮にこれが大東亜とかFランだと変なプライドを捨てて逆にガテン系に行って逆に人生うまく行くことが多いです。でもね「中堅私大-文系-男」だとそういうことが出来ない。よって……。


 就活で爆死(なお、卒業しても最悪一生涯『学歴厨』にもなる事だって十分ありえる)


 4年間周りが馬鹿に見えちゃって友人とか作れなくなっていく。下手すると大学中退→ヒキコモリニートになる。知的水準が違ってもう会話が成り立たないんだ。


 大学受験ってミリの差でこんなことになるからね。


 ただし理系は違う。理系は4工大→院に行くとなんとMARCHの文系よりもずっといい就職先の上に研究職採用だったりする。最強にお勧めなのが「東京理科大学」というとこだ。でもそういうことに気が付かずに文系を選ぶバカのなんて多い事か。


 女子も悲惨だ。かつて難関女子大だった女子大がよくて日東駒専並み、下手するとFランに落ちてる。つまり少子化の時代の女子大ともなるとかつての名門は見る影もないって事ね。


 君たちはプチ秀才だ。でもその後に待ってるのは人間性というもっとむごい選抜なんだ。それが学年上位3%の人間に行う仕打ちかね?


 でもそれが偏差値70前後の高校の現実なんだ。学区のトップだから早慶・上位国立に行く奴もいるよ。学内上位約25%ぐらいは。でも約4人に1人なんだな、これが。


 国立大教育学部→学校教師という根っから勉強好きという人にはむごい現実が待ってる。学校教師がブラックすぎるのと部活中毒になってることだ。世はもう脳が筋肉な人を求めているのでは?というぐらいにおかしくなってる。そして君は精神を高確率で病んでいく。学校をスーパーかコンビニと勘違いするバカ親ばかり。秀才もこうやって潰されて行く。

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