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あとがき 「日本の」俗世間には行くな

34年も経済成長してない国で俗世間に行くことがもう自殺行為なんじゃないかな。君が男性で、文系で、コミュ障という「破滅フラグ」があがってる場合ぜひ、この「壁抜けチート」を検討してくれ。コミュ障ではない場合は精神が破壊されないうちに日本語教師になったり寿司職人(専門学校で3か月の促成コースがある。絶対に日本国内の寿司料理店で修業しちゃだめ。やりがい搾取・暴力・パワハラ・サービス残業で下手すると過労死が待ってる)になってとっとと海外に逃げるしかねえよ。


 なお2024年12月現在の結果は米国ドル換算でスペインにも抜かれ日本は名実ともに先進国から脱落予定である。ただ2024年はニュージーランド経済が不調だったのが救いで今のところ日本はまだ「ギリギリ」で「先進国」の末席に居る。それでも日本はポルトガル・リトアニア・ニュージーランド並みの1人当たりGDP額でもう後ろに先進国と呼ばれる国が本当にない(厳密に言うとラトビアとクロアチアが居る程度だがもうここまで来ると本当に普通に中進国の経済と同等となる)。これはもう大学受験用「高校 政治経済」という科目を選択した人ならもう知ってる事だよね。日本が34年も経済指標的にただただ堕ちて行っただけというのも疑いようのない事実だ。その事実を「受験クイズ」の知識にとどめるのではなく「じゃあどうすればいいんだ」ということを真剣に考えて欲しい。私は親世代としてもう日本国内に居ること自体を「リスク」としか言えなかった。なぜならいよいよ日本の最後の砦である自動車産業もEV化の出遅れから中国製EVに世界市場で駆逐され始めて行ってるからだ。ゆえにもう「勝ち組企業」とか「有望業種」なるものはほぼこの国には存在しない。


 ここで「嘘」を子供に教えるのはそれこそ大人失格だし「希望的観測」と称して嘘を子供に叩き込んだ結果が失われた34年だ。そろそろもうこの国の大人全員が子供に本当のことを言うべきだと思う。


 少なくとも責任がある大人として私は本当のことをここで伝える。それでもこの逆境をはねのけて日本を立派な国にして見せるというのなら立派だ。僕もね青かったときはそう思ってたし後輩たちもそう思っていたに違いない。だが日本と言う国は「出る杭は打たれてしまう」村社会なんだ。そして精神を病んで無事人生が終わるか無気力な大人として生きていく。日本という国が本質的に変われたのは外圧があった時だけだ。幕末時と第二次世界大戦時敗戦時の合計二回。いずれも「外圧」だ。三回目が来る保証などどこにもない。そして日本と言う国が《《自発的に》》変わった事など近代史において一度たりともない。大学受験用「高校 日本史」を選択した人なら絶対に知っているはずだ。なぜ変われたか知ってるか? 「ガイジン」のせいに出来るからだ。そのくらい無責任な国民なんだよ。


 だから人生の先輩として君に言うけど「たぶんこの国は今後も一切何も変われないまま堕ち続ける」と思う。34年の実績と歴史を考えたら。先に言うが「34年」と言う時の重みは大きいぞ。だって君の年齢の倍以上の月日を無駄にしたのだしね、この国は。

 で、どっちに行くのも自由だ。君が国内で奮闘するのも自由だ。君に「日本国再建」が出来る才能と行動力がある一員であればという条件付きになるけど。だって君……もう片足分は大人の世界に突っ込んでるのだから選択は自由だよ。自由には責任が必ず伴うけどね。でもそろそろ「日本脱出」が現実の選択肢となった事もよ~~~~く考えて欲しい。


 なお仮に自分に息子や娘が居たとしたら「この国はもう未来が無いから海外(先進国)に出るしかない。だって、君を不幸にさせたくないから。人生は一度きりなんだよ?」という言葉を親子愛で言うと思うよ。たぶんね。



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