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余談27 実は最強、看護学科の後にさらに進学する保健学1年専攻科

 看護学部って4年間まるまる看護師国家試験と実習のために費やされます。国家試験が4年の1月でこれ取れないと内定も取り消しですから。つまりFランとか言っても実は看護とか理学療法とか作業療法なんて親孝行でFラン大逆転コースなわけ。で話を戻そう。4大の看護学科出るよな。いきなり「卒業」を選ばないでほしい。実はその上に「専攻科1年課程」があるかを探してほしいんだ。だから大学受験の時に「専攻科」のある大学をちゃんと探すんだ。もちろん4大の看護学部の場合は保健師・助産師もついでに取れる課程もあるっちゃあるけど世の中そんなに甘くはない。ゆえに看護師免許優先という「オンリーワン看護学科」も多い。しかも大学看護学部というのは看護予備校と連携して(専門学校生と比べて)1年分余分な時間を活かして看護学部生は国家試験対策にも励む。4大生の時点でWライセンサーになろうという欲張りは絶対に避けた方がいい。何も残らなくなるぞ。


 そうなんだよ実は看護学部という世界には4大看護学科の上に1年間の助産師専攻や保健師専攻があるんだ。そして少子化だから子供の数が減ってるので助産師の需要は少ないってことぐらいは良くわかるよな。最近は助産院の数も少ないし(でも助産師は一応「助産院」として独立開業できる資格ではある事もぜひ知ってほしい)。そっちじゃなくて保健師専攻1年課程を選んで保健師国家試験を取って国家公務員上級「保健師」というものを選ぶんだ。地方キャリア公務員として保健所勤務となる。


 そう! そうすることで激務な看護業務から永久にさようならなんだよ。よっぽどのパンデミックが起きない限り「保健所」なら出産、育児後も働けるぞ。つまり夫と妻のWインカムが可能なんだ。夫がリストラされても安心と言うマジ最強。女子限定ゴールデンルートというものがあるんだ。しかも看護専門3年+看護専門専攻1年という「高度専門士」ルートのようなパワハラで看護師国家試験が受からない《《生徒》》への辞めさせる嫌がらせも無い(専門生は生徒で大学生は「学生」だ。学生と言うだけで格は上だからな)。その上で万が一看護師国家試験を落ちてしまったときの保険にもなる。看護学修士課程と違って大変お得だ。ただし1年専攻科を卒業しても看護学修士課程に進学する際専攻科で履修した1年分を免除をさせてはくれない(2025年現在)。この場合はしっかりきっかり合計3年の履修ルートになる。気を付けよう。

 なお看護学と看護師養成学校の間には深い溝があって看護学の実態は「保健学」という予防医学が含まれている。つまり看護学も立派に学問なんだ。ただしこの事実はちゃんと看護師+保健師のWライセンサーになって初めて気が付くことだ。未知のウイルスに対する対処法などは保健師の領域だ。保健所というのはそのためにあるんだよ。


 残念なことにこのことに気が付かず4大看護学部出てナースとして潰される女性のなんて多い事か。しかも一回ナースとして世に出るともう学習意欲が無くなって「保健師……? 今更?」となる。たった学費約100万円をけちったがために君は未来を潰すのかい? ペーパーナースが何で世にこんなに多いのかもよく考えよう。看護師で一生の仕事に出来るのは婦長まで上り詰めた人だけ。年齢が行ってるナースはパートさんだったりするね。それでも普通のレジ打ちなどのパートに比べたら時給額は約2倍だけどな。そういう意味では看護師免許を取った意味はあるけど。


 なお看護学部の教職課程で取れる免許状は「養護教員免許状」つまり保健室の先生は滅茶苦茶勤務が楽なので唯一教職でお勧めできる職業でもある。しかも養護学専攻科だと専修教員免許状という最強免許状になる。ぜひこちらも検討してほしい。というかこちらも最強勝ち組ルートだ。


 最後に。男のナースは精神科以外ほとんどいないことにも注意してほしい。それでもだいぶ「男性は保健師お断り」という逆差別は消えた。それでもまだまだ逆差別は残ってるぞ。注意が必要だ。つまり事実上男だとこの進路は選べない。


 ※注:なお教育学部の上にも2年の修士課程と1年の専攻科があって1年専攻科を選ぶと修士論文を書かずに済むうえに「専修免許状」という教員最強免許になる。教員採用試験不合格だった際に備えて教育学部の上に1年専攻科があるかもちゃんと確認しよう。ただし何度も言うように教職はもうブラックだから絶対にお勧めしない。

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