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厨二病が目指す転生記  作者: 月夜の堕天使
5/6

魔法のすすめ

ーーーーーーーーーーーーーー次の日ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ほーら。起きなさい!もう9時よ!」

「んー。もう少しだけ...」

「今日はどの学校を目指すか決めるためにいろんな学校を見学しに行くっていたでしょ。早く起きなさい。」

「はーい...」

(ふああ。眠い。あれ?でも今日から一週間勉強の日じゃなかったけ?)

「お母さん!今日から勉強じゃなかったっけ?」

「そこら辺はヒイロちゃんに話を通してあるわ。」

(お母さんヒイロのことヒイロちゃんって読んでるんだ...)

「まわる学校とかすでに決めてるの?それとも俺が今から決めるの?」

「決めてあるわ。名門中の名門のメイストン魔法専門学校かメリガウス学園よ」

「メリガウス学園はたしか前言ってたお父さんの母校だよね。」

「そうよ。剣術も学びたいって言ってたから。」

(ありがてえ)

「ほかには名門学校はないの?」

「あるにはあるけど...遠くて学校の宿に泊まることになるからちょっと...」

(なるほど。要はあんたらの元を離れてほしくないと。)

「わかったよ。その2つの学校の外見を見て回っていく...ってことでいいの?」

「そうよ。あんまり参考にはならないかもしれないけれど一応...ね!」

「わかった。」

(それより朝ごはん〜)

ーーーーーーーーーーーーーー5時間後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(まさかメイストン魔法専門学校がここまで遠かったなんて...まさか行きだけで1時間もかかるなんて...(※彼は今まで遠い学校に行ったことが有りません)一応両方とも回ってみたけど特になんとも思わなかったな。)

「お母さん。ちょっと休憩してもいい?」

「別にいいわよ。お母さん、ちょっとあっち回ってみたいから、イリシアはあの魔法書店にでも行ってみたら?お金は20シェルほどあげるから。」

(それいいな!)

「そうする!」

タッタッタッタッ

「魔法書店...」

(色々あるな〜)

「おいおい。ここはガキが来るところじゃねえぞ?ほら。帰った帰った。」

(この人...右腕がないけど...店員さんっぽいな)

「お金ならちゃんと持ってきてますけど」

「ガキに魔法の何がわかるってんだ」

(ファイヤーボール)

ボオッ

「うお!危ねえだろ!店が燃えたらどうすんだ!」

(解除)

シュウッ

「すみません。でもこれでこのレベルのことなら簡単にできます。入っても問題ないですよね?」

「ッチ。好きにしろ」

ニコッ

「ありがとうございます。」

(色々あるな〜。)

「題名を見る分には構わねえが本を無理やり開けるなよ。」

「ういっす。」

(拘束の魔法みたいなのが使われているな。俺でも開けられるかどうか...相当の実力者だな。まあいいや。どんな魔法書があるんだろ。なになに「火の究極の秘伝書」。だせえ。「発想力の魔法書」。これは少し面白そうだな。これは...「発想さえできれば魔法はいくらでも進化する」。さっきのと特に変わんねえな。それにこれが周りと比べてかなり薄い。でもなんか...この書には...何故か惹かれる。)

「あの!これって何シェルですか?」

「ん?ああ、それか。それなら12シェルだ。」

※シェルはこの国の金の単位です。1シェルは紙幣で100シェルと1000シェルと10000シェルの硬貨があります。なんかよく知らない人が彫られてます。日本円での価格は知りません。こっちの世界だと調味料とかが結構高かったりするので。

「じゃあ、買います。」

「もう少し見て回んなくていいのか?それ俺が書いた書だぞ。」

「別に誰が書いたかとかは興味ないですよ。僕が一番重要視しているのは内容ですから。だけど道理で安いと思いましたよ。普通の魔法書っていくら位なんですか?」

「安いやつで20シェル。高いやつだと100シェルくらいあるらしいぜ。」

「ふーん。」

(ずいぶん安くしたんだな。ていうかお母さん20シェルって安いのがぎりぎり買えるくらいじゃんか!まあキレても仕方ないか...)

「ホイ!12シェル。」

「ど〜うも。」

(そう言えばあの棚...封印してあるのかわからないがそれでもでる変な雰囲気...ヤバそう...)

「なあ...あの棚のやつは...何?」

「ああ。あれか。あれは禁書だ。」

「そんなものまで打っているのかこの店は...」

(禁書って絶対やばいやつじゃん...)

「禁書という名前だが別にそんなやばいものじゃない。ただ本に触るだけで魔力が吸われていき魔力が尽きる前に禁書を離さなければ死ぬ。それだけだ。」

(それだけだって...十分やべえよ)

「禁書を読んでなんかあるの?」

「自我が飲み込まれるかもしれない魔法だったり自爆の魔法とかを使えるようになる。」

(ヤバすぎい。)

「でもそれって普通の魔法書店で打っているようなものじゃねえだろ。」

「その通り。だがそこは企業秘密ってやつだ。」

「アンタ...宮廷魔法師かなんかか?」

「すごいな。お前は...」

(予想はなんとなくできた。そんなものを入荷できるということはそれだけ信用に足るものであり、かつその禁書にしばらく耐えることができる魔力量を持つものでなければならない。まあ入荷するだけだったら大した魔力は必要ないかもしれないがな。どこまで魔力が吸われるのか知らねえし。だから相当の魔法使いって予想がつく。そもそも入荷したんじゃなくて自分のだったって可能性もあるけどな。)

「まあ。何となく予想はできるだろ。」

「そうか?なかなか予想できることではないと思うんだが...」

「別に聞くまで確証が得られてねえし別にそこまですごいことじゃねえよ。ていうかはじめ入ったときあんな言い方だったのに意外と優しいなあんた。」

「別にそこまで強い言い方じゃあなかっただろ。」

(あ。そすか。)

「そう言うならまあいいや。でもこんなもん誰が買えるんだよ?」

「そうとう腕前のある魔法師じゃないと無理だな。これは元々っていうかまだ誰にも買ってもらっていないから今もなんだが俺が買った禁書なんだけどそん時は宮廷魔法師になってそのお祝いに国からもらったんだ。だから国以外は基本みんな買う人はいないな。強いて言うなら大貴族くらいなもんだろ。」

「そんなやべえもんを勝手に売っちゃっていいのか?」

「別に勝手にじゃねえよ。俺は魔王軍と戦ったときに大怪我してやめたときに売っていいか聞いてオッケーもらったんだよ。」

「んな簡単にオッケーもらえねえだろ。」

「それが案外サラッとオッケーもらったんだよ。俺もびっくりした。半分冗談くらいのつもりで言ったのに...」

(...まじかよ。もしそれが本当だったら国王適当過ぎねえか?)

「うそやん...」

「本当だぞ。」

「まあいいや。それよりもさっさとこの魔法書の拘束の魔法みたいなの解いてくれない?」

「ああ。そうだな。」

パリン

(いやパリンって音はおかしくね?別にどうでもいいけど。)

「ど〜うも。んじゃ、もうこの店に用はないし、さいなら~。」

「ホイホイ。また来いよ〜。」

「そん時は禁書を貰いに来るわ〜。」

(もらうつもりねえけど。)

「んで、えーとお母さんは...」

(あっちの方回ってみるって言ってたよな。しゃあねえ。お母さん探すか。ん〜。お母さん宝石とか好きって前言ってたような気がするからな〜。そこに宝石店あるから行ってみるか。)

ーーーーーーーー行ってみて探した結果ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(案の定いた。)

「ねえねえ。どっちがお母さんに似合うと思う?」

(俺にそのあたりのことを聞くなよ。俺そこら辺のセンス皆無だぞ!まあ。頑張って答えるか...)

「どっちも似合ってると思うけど...強いて言うなら右かな。左はちょっと派手すぎる...気がする...)

「それもそうね。よし!これ買うわ!いくらかしら?」

(結構高そうだけど...買うんだ。)

「1120シェルです。」

(たっか...くはないのか?この世界の金額が未だによくわからん。)

「はい。これでちょうどかしら。」

「ちょうどですね。ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。」

「で、これでもう帰るの?」

「なんかやりたいことでもあるの?」

「いや~その...勉強がめんどくさいというか?なんというか...」

「はーい。さっさと帰るわよ〜。」

「うへぇ。」

(容赦ねえ〜。)

ーーーーーーーーーーーヒイロに死ぬほど勉強させられたあとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「今日はここまでといたしましょう。やりすぎても毒ですしね。」

「うぃ...」

(十分やらせたろ...流石に疲れた。今日久しぶりの勉強だったせいか死ぬほどきちい。地層のナンチャラカンチャラは知ってるけど名称を覚えるのがきつい。異世界語verの名前だからそこ知らねえし。一からやるよりもめんどくさい...勉強してるうちに思い出すけど日本語verなんだよな〜。あー。疲れた。三時間とは言えまじで疲れた。これがあと6日も続くのか...)

「はー。だる。ま。そんなことよりも今は魔法書だな!」

(えーと、なになに?「魔法はすべて想像からできている。」知っとるわそんな事。「ウィンドカッターやファイヤーボールなど口に出していったり心のなかで唱えたりするのはより明確な想像をするためだ。」ふむふむ。「今はそのままでもいいかもしれない。だがより成長するためにはそのやり方を変えた方がいい。『魔法の魔力の本質』を知るために。」かっけー。次は魔力の本質についてか。)

ーーーーーーーーーーーーーー50分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(なんか色々グダグダ書いてあったけど要するに魔力の本質がわかると例えばファイヤボールの色や温度、大きさ、最後に爆発とかが起きるように設定したりできる的なことが書いてあった。普通に「ほえーなるほど〜」ってなった。ていうか普通に思ったんだけど異世界の本1ページ分厚くね?地球に住んでいたときよりも幾分分厚い...気がする。まあ俺にとっては結構ためになる魔法書だった。明日早速魔物の森に行って色々試すか!今日は遅いしもう寝よ...)

ーーーーーーーーーーーー次の日ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(普通に勉強があること完全に忘れてた。)

ーーーーーーーーーーーーー6日後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やっとだ〜!」

(これでようやく魔物の森に行ける!勉強しまくったせいで頭おかしくなりそう...とりま善は急げだ!早速行こう!)

ーーーーーーーーーーーーー15分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「着いたー!」

(久しぶりの魔物の森!)

「スウウゥゥ...ハアアァァ」

(空気がうまい!最高級にうまい!魔物の森最高!)

「早速考えてたこと色々試すか!」

(まずは氷の魔法を前方にぶっ放す!イメージとしては呪術廻戦の裏梅の霜凪とかヒロアカの轟のあれだな。とりまぶっ放す。)

ズガン!

「わーお...」

(ちょっとぶっ放しすぎたかも...解除。)

シーン

(そうだ俺いっつも氷の魔法は作ってからそのままを維持する場合魔力を消費するからそうならないために魔力の供給を断ってるんだった!魔力の供給を経てばそれはただの物体と化す!我ながらなんてミスをしてしまったんだ...)

「ま、まあ、大丈夫だろ!今日晴れだし!あは、あはははは...」

(うん。大丈夫。大丈夫なんだ。そんな申し訳ないとか考えてもどうしようもないし!うん!)

「さーて続きだ続き!今度は...」

(風の初級魔法ウィンドのイメージでその威力を倍くらいに上げてそれを両足の下において...飛ぶ!)

「うおお...」

(思い通りにうまく行った!感動!って、あれ?)

ズドン!

「イテテ...」

(そうだ。この状態を維持しないと意味がない。思ったより魔力が持っていかれそうだな。これ。これからよく使うことになるだろうし、飛べるようになったら今度は前に進む練習だ。思ったより先は長そうだ。)

「俺はまだこんなもんじゃない!まだまだやるぞ!」

(風の魔法を両足の下にやってそれを維持する!)

ーーーーーーーーーーーー数分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(思ったよりずっと簡単にできた。なんで俺はあんなに意気込んでいたんだろ。今思い返せばとても恥ずかしい過去だぜ。あー。考えるのやめよ。進む練習しよ。)

ーーーーーーーーーーーー20分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(進むのは思ったより難しいな。進むこと自体はできるんだけど結構不安定。一度体制を崩したらその後戻るのがクソ大変。全身に風魔法をまとえばいけるか?やってみるか。)

ーーーーーーーーーーーー数分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やっぱこれが正解だったか。」

(両足だけのときより百倍安定する。ずっとやりやすい。ただなんか...かっこいいと思ってやったけど思ったより...地味だな。昔は空を飛ぶなんて男のロマンだと思っていたけど男のロマンはやっぱりほうきに乗って飛んだり、羽を生やしたりして飛んだりすることか。いいと思ったんだけどな〜。思ってた百倍地味だった。ま。こんな事グダグダ考えてても仕方がないか。次に行こう。あの魔法書には普段使っているのが自分のイメージとなる的なこと書いてあったからな。俺の考えるファイヤーボールとかウィンドカッターとかについて考えるか。ファイヤーボール...やっぱまずは色だよな〜。実際に見ながら考えるか。ファイヤーボール)

ボオオォ

(やっぱかっこいいと言ったら青なのかな。)

ボオォ

(それともやっぱ...紫とか?)

ボオォ

(普通のも結構かっこいいとは思うけど。うーん。やっぱ紫かな~。エメラルドグリーンとかも良さそう!)

ボオォ

(かっこいいけど...なんというか厨二病感?というか最強感?というかもっと闇っぽい感じというか?そういう感じがほしいんだよな〜。ここはやっぱ無難に紫なのかな〜。黒とかも良さそう!)

ボオオォ

(おお!いかにも悪役の使う炎っていうか闇の炎っていうかなにはともあれいい感じ!ここに紫を足して...)

ブオオォ

(更に先っぽを暗い感じのエメラルドグリーンにすれば...)

ブオオ

(できた!俺の理想の炎!この炎になれるために今日はとりあえず慣れるまでこれを使おう!)

「ギエ...」

「ほほぅ...」

(あんなところにゴブリンと言うかもがいるとは...俺の練習台になってもらおう!自分の手が燃えないようにコーティングして...炎をつかんで...)

「ギエヤ゙アア!」

(あ!逃げやがった!せっかくのかもなのに!こうなったら...いや。待てよ?ゴブリンは基本群れで行動する生き物。あれで罠を張っていて仲間たち全員で俺をボコボコにするつもりなのかもしれない。頼む!そうであってくれ!今のお前らには貴様らという練習台が必要なのだ...ケヒㇶッ!ブースト!で思いっきり地面を蹴る!)

ズドン!

(これで一気に進める!さあかもは何人居る?...うへへㇸ...(※彼は主人公です。サイコパスとか変態とかではないです。多分!))

「どこ行った?」

(洞窟があるな...行ってみよう!)

タッ タッ タッ タッ タッ

(異様なほどに静かだ...)

「ギエエエエ!」

ニィ

(ファイヤーボール!)

ボオオォ!

ジュウウウゥゥ

「ギィィ...」

ジュワアアアア

「グギいあアア!」

シュウウウ

「ギイイイヤアァァ!」

ボワッ!

ジュウウウゥゥゥウ

「計画通り!おい!まだいるんだろ!さっさとでてきやがれ!ウジ虫共が!」

「ギイェヱ!」

「ギィやアア!」

「グライイヤァ!」

「イグイヤゥいぃぃぅぁアアあ!」

(うるさ!まあいい。ちょうどいいかもがこんなに(100体くらい)でてきてくれたんだからなあ〜。)

「まとめて死ねやあぁぁぁ!」

ジュウウウ

ジュウ

ジュウウウウウウウ

(これ手だけじゃなくて全身にまとわせたほうがいいんじゃね?)

ブゥオオ!

ジュウウウ

ジュワ!

シュウウウ

「ギィイィィ...」

シュン!

(ッぶね!)

ガイン!

ジュウウウ

ジュワアア

シュウウ

(流石にめんどくさくなってきたな。)

ジュワ

ジュウウウ

シュウゥゥゥウ

(ちょいちょい武器持ってるのが面倒なんだよな〜。さっきのとか結構危なかったし。)

シュワアア

ジュワアアアア

(一人めっちゃ燃やしてぶん投げるか。)

ジュウウウゥゥゥウ ボゥウワァァ!

「おらよ!お届けものだ!」

「ギエやアアア!」

「ギいいぃイィィィ!」

「グラ!ギィヤアアア!」

ジュウウウゥゥゥウ ッボウゥゥ!

「もう一丁!」

「ギヤアアア!」

「グルルイヤアァァ...」

(そこまで効率よくねえなこれ。炎で倒すの諦めるか?めんどくせえし。いやわざわざここまでお出迎えしてくれたんだ。ギリギリまで炎でボコボコにする!)

「つうわけで」

(ブースト!強化!もっと魔力は体内に巡らせろ!もっと早く!もっと!)

「ふぅ...そんじゃ続きを始めようか!」

ジュルアアア

「ギうィィやぁあぁァァアアあ!」

ッボウぅぅぅ!

「ぐるイイイァァァアア...」

(そうだ!炎でここを埋め尽くせばいいんだ!二酸化炭素ヤバそうだけど。なんとかなるだろ!ソッコーで逃げれば!)

「燃えてろやアア!」

ッボゥぅウウ! ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

(逃っげろ〜!二酸化炭素でやばいことになってるかもな(w)。ま。俺が知ったことか。)

ーーーーーーーーーーーー10分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(そろそろ近づいても大丈夫かな。できれば死体回収したいんだよねえ。前に騎士団のやつが金に変えることができるって行ってたから。冒険者ギルドで。)

スタ スタ スタ スタ

(わ~。大変なことになってますね〜。やったの僕だけど。水たまりとかはもう完全になくなってんな。まあ。ゴブリン全員倒したし、一件落着!かな?待ってこの死体...どうやって持って帰ろう...ワンちゃん全部持てる?...いやいやそんなことできるわけ...やってみるか。)

ーーーーーーーーーーーーー10分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パン パン

(死体はこんなもんかな。これを持って帰る...無理そうだな。誰かに手伝ってもらうか?でも近くに人はいなさそうだし...どうしよ。あ!例の風の魔法の飛ばすやつ使えばいいんじゃね!これで...どうだ!)

ヒュン

「よし!」

(うまく行った!このまま街に戻ろう!)

ーーーーーーーーーーーー10分後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(なんかめっちゃ見られてる...そりゃそうか。あともうちょっとで6歳だけど5歳のガキが大量のゴブリンの死体を飛ばしながら歩いているんだから。傍から見ればただのやばいやつだな。ま。そんな事俺は気にしないけど。着いたー!)

「早速入るか!」

(ここが受付かな。ここに並べばいいのか?)

「あら。イリシアがなんでここに?ていうかそれはどうしたの?」

「か、母さん!?」

(こっちのセリフなんだが!?)

「私はちょうどドラゴン倒してきたから...」

(規格外ー!)

「あれ?こんなところで何してるんだイリシア?」

(父さんまで...ってかなんかしらん人たち居るんだけど...)

「ああ。うちのパーティーだ。」

「パーティー組んでたんだ...知らなかった。」

「まあ言ってないからな。」

「なんで父さんと母さん一緒じゃなかったの?」

「そりゃ別々のことやってたからさ。俺たちは本来有りえるはずのないバジリスクの討伐をしてたんだから。」

「有りえるはずのないというと?」

「バジリスクは本来群れで行動しないのさ。」

(なるほど〜。)

「で、そちらの二人は?」

「ああ。紹介してなかったな。女の方がスイレン。男のほうがメルゾラだ。」

「よろしく!」

「よろしく...」

(わ~。なんか強そ〜。)

「で、イリシアは何をしてるんだ?」

「ゴブリンを換金しに!」

「あれ?お前まだ六歳になってないだろ。」

「え?うん。」

「換金できるのは6歳からだぞ。」

「...」

「...」

(はー!?騙しやがったなあのクソ騎士(騙してません)!はあ。やる気失せた。だる。めんど。しばらく何もしたくない気分だ。さっさと帰って寝よ。)

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