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ヒルダの怪しいブーツ
御早う御座います!
ステファンぼうやはとうとう、その場にしゃがみ込んで身を丸くしてしまった。 「うーん、うーん」 そして、だうすることも出来ずに呻き声を漏らし始めたのである。ヒルダおじさんは、図体も大きく、不気味にも、ゆっさゆっさと上半身だか左右に安っているし、ひたすらに恐ろし気で、ステファンぼうやをますます丸くさせることしか出来なかったのである。 ステファンぼうやは顔を自分のお膝の間に埋めて眼を瞑っていることしか出来なくなった。 すると、しばらくして上の方から、ヒルダおじさんの声が降ってきたのだ。 「ブーツだな。ようし、わかった、ぼうず。待っていやがれ」
宜しく御願い申し上げます!