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第43話 目覚め

「おい! 君大丈夫か!?」





 誰かが俺の肩を叩いている。





「う。ここは……?」





 目がぼやけて周りがよく確認できない。





「大丈夫か?」





 俺は目を擦ってからもう一度辺りを見渡した。





 あーあの雑居ビルか。俺は身体を起こし、立ち上がった。





「君。こんな所で寝てちゃダメじゃないか。そもそもここは立ち入り禁止の筈だが?」





 どうやら、このビルの警備員の人みたいだ。





「すみません」





 俺は頭を下げた。





 地面に転がっているリュックを拾い上げると、もう一度、警備員に頭を下げて、逃げるように屋上を出た。





 非常階段を降りる。ここは? 俺は戻ってきたのか? 





 非常階段を降りると、そこに広がる街並みは俺の知っている2028年の記憶と合致していた。





 俺は戻ってきた! 恐らく成功したんだ!





 俺はガッツポーズをした。





 冷静になり、周りを見ると、冷ややかな目で俺を見ていることに、気づき、俺は恥ずかしくなって、その場を後にした。





「葵は無事なのか!?」





 スマホを確認した。しかし、そこには葵のメールも着信も登録も何もなかった。





 博人や麻美、絵理も登録の跡はなかった。しかしこのスマホ使えるのか? アンテナも立ってないじゃないか。





「やっぱり失敗だったのか……てか、あれは夢だったのか……」





 とにかく、一度家に帰るしかないか。阿依も一人で待っていることだし。おそらく、ご飯を作って、待っているはずだ。





 俺は新宿駅から中央線に乗り、三鷹駅で下車し自宅へと向かった。





いつもお読みいただきありがとうございます。

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