「なろうデスゲーム」で9位になった僕の1ヶ月〜簡単な僕なり攻略法を添えて〜
デスゲームへの参加が決まった日、デスゲームの開始までの日数が少ないことを知った僕は1ヶ月くらい前から、メモで密かに書いていた1つのハイファンタジー。
そして、ずっと頭の中に描いていた現代恋愛物。
この2つを送り出すことを早々に決めた。
それが、『勇者に憧れる少年〜無能でしたが、賢者の遺産と努力で最強を目指します〜』
と
『怪しげなバイトに行ったら、何故か隠キャの俺にちょっかいかけてくる女子もいたんだけど〜どうやら俺たちには特殊能力があるそうです〜』
だ。
しかし、僕はとある動画で知っていた。
なろう世界ではその時、流行っているものにのるとPVを稼げるということに。
そして、僕はその時のハイファンタジー物の傾向を確認した。
その傾向は『追放、クビ』物。
残念ながら、僕が先ほど、言ったハイファンタジー物とは違う部類の作品である。
小説家になろうに数ある作品がある。
先程の僕の作品が伸びるかは非常に怪しい。
そこで、僕は急遽、追放物の
『聖剣に裏切られ、勇者パーティーを追放され、殺されかけた俺は、魔剣に手を出します〜最弱の勇者でしたが、今はそこそこ最強です〜』
という作品も連載してみることに決めた。
ここで、まず大切だと感じていたのはタイトルとタグである。
タグやキーワードで検索してヒットしたとき、自分のタイトルで読みたいと読者に読まれないといけないからだ。
僕が予定していた追放物のタイトルを見れば、分かると思う。
『魔剣』、『聖剣』、『勇者』、『裏切』、『追放』
タグには『ハーレム』、『ロリ』
尽く、全て入れた。
そして、自分が本来、書く予定の作品のタイトルも『無能』、『隠キャ』を入れたりした。
投稿時間は、午後5時10分
もしくは、朝の7時10分に定めた。
予約投稿は辞めた方がいいように感じた。
新着欄に残ることが大切なのに、多くの作品が投稿される予定の予約投稿は避けるげきだと感じたからだ。
だけど、遅すぎると、今度は後ろの予約投稿が来てしまう。
だから、わざと10分遅らせて出すことを決めた。
♢♢♢
さて、デスゲームが始まり、僕は作品を投稿してみる。
日常系『アルバイト』。
うーん、27PV。
やっぱり、日常系はダメかな?
ハイファンタジー『勇者に憧れる少年」。
うーん、48PV。
低いと思うな。
ハイファンタジー『追放物』
PV 470!!
えっ、こんなに差が出るの。
これほどの露骨な差。
僕の心は若干の未練を残しながら、決めた。
この追放物でいく。
あからさまに投稿するとその時間は急激に増えるPV。
それで、僕は毎日2話ずつ投稿することを決めた。
しかし、ここで悲劇が僕を襲う。
そう、この作品、全く何も決まってないのだ。先の展開を毎日、考え、足していく。
その作品、魔剣がロリババアになるのだが、そんな設定はそのキャラで出る少し前に思いついた。というか、左目が見えないとか、魔剣の過去の設定とかもその日に思いついたり、書きながら思いついたものだったりした。
ストックも何もない中、時には会話の内容や場面風景が書けずに、毎日、空き時間は書く毎日。
実際、かなり辛い。
やりたいゲームや、読みたいラノベを我慢して書く日々。
伸び、増えていくPVだけが、僕の希望となっていった。
そんななか、第1回、中間発表。
結果は第3位。
なんとなく、この辺りと思っていた僕は素直に嬉しかった。
これまでの努力が報われたと思った。
しかし、僕についに恐れていたことが起きる。
思いつかないシナリオ。
全体像が見えてないので、起こる話の行き当たりばったり感。
それで、中間発表以降、僕は2日、投稿しない日を出し、毎日、1話の投稿へと変えた。
そんななか、思いつく、日常物の短編。
『走れメロスのように初恋の人に絶対帰ってくるからと言われ、怖いと有名な女教師の家に3日間泊まってますが、彼女が帰ってきません〜ただ、女教師は暴君ではなく優しいです〜』
はそんななかで、『追放物』の息抜きとして書いていた短編だった。
そして、ある程度、増えたPVを持って、第二回中間発表を見た僕。
結果は7位。
前回からのランクダウン。
あからさまに伸びが落ち込む僕の作品に対して、伸びがいい他の人の作品。
自分の本来の実力を実感して、少し落ち込む。
そう、自分は前回の中間発表の時も、テンプレを踏襲していると言われていた。他の作品が何かここが他と違いますと言われたりしているなか。
僕は安易に伸びやすい激戦ジャンル行き、最初の方はそのPVに助けられたが、実際はこの程度なんだと思った。
しかし、悲観してばかりもいられない。
後ろからの追い上げはもっとくる。
でも、今の追放物じゃあ、抜かれていくだけ、それに、続きがあまりうまく書けない。
そんななか、僕は決心をした。
日常物の短編を出して、評価されて、伸びそうだったら、そっちに切り変えよう。最終日の1週間前の土日に出して、どうなるかみよう。
ダメだったら、なんとか追放物を続けよう。
短編なら、連載より長時間、新着に残る。
それに、多くの人が見てくれたら、そこに連載版のURL貼れば、序盤からのブーストも狙える。
ランキングブーストはすごいらしいのは、他の参加者の結果を見て分かる。
僕は今まで付き合って、『追放物』を少し横に置き、短編を書き始めた。
日常物なら、ゴリゴリのタイトルでいくより、独創的だと思う方がいい。
それで、土曜日に投稿した短編が
『拝啓、全国の言語学者の皆様、少女の定義を教えてください〜偶然魔法少女になった僕、本当の魔法少女の元幼馴染から勧誘を受けています〜』
ある程度、みる形だと思うけど、タイトル的にはいいと思う。
特に自分の感性だと、序盤の拝啓あたりがすごく好き。
土曜の夜、結果をみる。
結果は伸びず。
うーん、ダメだ。
明日の作品に期待するしかない。
これも最近、授業中に思いついた物だけど。
それで日曜日に、
『メールで幼馴染が『ほうれん草』と打つところを誤爆して『惚れ薬』で送ってきた〜ところで、その手にある飲み物はなんですか?』
を出してみた。
結果はすげ〜、伸びた。
あっ、日間36位に入った。
あっ、PVが凄い勢いで増えていく。
これが噂のランキングブーストか。
そして、決めた。
この作品でなんとか生き残る。
その日のうちに、簡単な内容を決める。
1話1話の短編ぽくしていこう。
その短編が日間に入った次の日に、すぐに連載版を開始した。
もちろん、短編の方にURLを貼って。
PVが伸びる。
評価が増える。
ブックマークも増える。
感想も来た!!
よし、想定通り、連載版が日間ランキングに乗ったぞ!!
ネタは前回のようにないけど、コアなファンが一人できたおかげで、少し、ネタを確保できた。
おっ、順位が上がる。
また、PVが増える。
あっ、追放物を5日で抜いた。
なんか序盤の苦しみが悲しくなったくるけど、決めたことだ。
この調子なら、4万PVくらいまで、行けるか。
まぁ、現実はそんなに甘くはなかった。
徐々にしっかり構成していなかったつけや、僕の文章能力が低かったこともあり、順位が落ち、1日のPVも減っていく。
そして、終わった。
最終的には3万あたりで終わった。
そして、結果は9位だった。
うーん、よかったかな。
♢♢♢
〈自分が思う、勝つための方法〉
このゲームに勝つためにはまず最低条件として、タイトルが分かり易いか、目を引く。
そして、投稿時間を決めることだと思います。
タイトルはまず、僕の前の小説だったら、わかりやすいタイトル。聖剣や魔剣、最強などのオンパレードで、どれかにくすぶる人に見てもらう。
今回、ランキングに入ったものだったら、独創的なタイトルで見てみたくなる。
タイトルで見てみたいと思われないと、どんなにいいものでもみてもらえないと思う。
投稿時間ですが、僕は平日は午後の5時10分あたりに定めていました。
出来るだけ、多くの人が見るかつ、新着欄に多く留まりそうな時間だと思ったからです。
予約投稿だけは本当にやめた方がいいと思います。一度、どうしてもで、予約投稿したら、その日全く伸びませんでした。
これで、二話ぐらい出して、PVがあまり増えないなら、その小説を今回は捨てるのもありだと思います。
ここまで、いって、勝つためのパターンは2つに分かれると思います。
1つは最初の小説のようにガチガチにその時のハイファンタジーの流行りに乗っかって、コンスタントに稼ぐ。今は(クビ)(スローライフ)(ざまぁ)系ですかね。
これを示唆するタイトルなら、見られないことはないですし、上手くいけば、毎日ある程度のPVを得られると思います。
懸念は毎日投稿は必須です。
あと、爆発力はほとんど起きないと思うので(これは僕の力量もあるかな)後半、抜かれやすいのもあります。(僕は抜かれた)
あと、抜かれた時の心持ちがやばい。
あと、話数が増えすぎると初見さんが見に来にくくなるのかなとも感じました。
ただ、絶対に悲しいPVで終わりたくない人はこの方法はありだと思います。
2つ目はハイファンタジーを避け、他ジャンルで日間ランキング入りを目指し、爆発させるパターン。
ハイファンタジーに比べて、乗る難易度は格段に優しいので、そこで乗って目指すパターン。
懸念は当たれば、凄いですけど、当たらないと悲しいPV数に。
2つ目を目指すなら、短編を出して、反応を伺うのもありだと思います。というか、僕はしました。短編は連載小説に比べて、新着欄に残りやすいですし、短編だけを見る人も多少はいるので。
短編がいい感触だったら、連載版の投稿を始めて、URLを短編の方に貼れば、連載の方にも来てくれて、連載もいい評価を受け、ランキングに乗る。
そうすれば、10日で上位勢に追いつけます。
あと、このパターン、文章力が非常に大事です。ないと、評価やブックマークがもらえず、消えていきます。
というふうに、小説をだけじゃなくて、どうすれば多くの人の目に止まるか、ランキングに乗るか考えることも、大切だと思います。
第二回に参加される方々は1ヶ月猶予期間があるので、そのうちにこれだ、と思う作品の設定やストーリーを固めておく。
いくつもの作品を作っておいて、数撃ちゃ当たる状態にしておく。
どちらかをやるだけでも、効果的になるかなと思います。
あと、熱意は絶対に大事です。
諦めたら、確実に終わります。
この僕の考えや経験が少しでも皆様の糧となりますように。
一応、上位になった作品のURLを貼っておきます。
その他は僕のホームから飛んでください。
第1回、第2回、中間発表上位作品。
『聖剣に裏切られ、勇者パーティーを追放され、殺されかけた俺は、魔剣に手を出します〜最弱の勇者でしたが、今はそこそこ最強です〜』
https://ncode.syosetu.com/n8651gm/
最終日発表、9位作品。
『『連載版』メールで幼馴染が『ほうれん草』と打つところを誤爆して『惚れ薬』で送ってきた〜ところで、その手にある液体は何ですか〜』
https://ncode.syosetu.com/n0300go/
一応、短編版
https://ncode.syosetu.com/n9049gn/