表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
58/300

決戦と出会い

「さてと…今日は2人の晴れ舞台だ。普段より良いものにしよう。」

 若草が台所で1人朝ごはんの用意を始める。いつもなら澪が手伝いに来るのだが今日はコンビ戦の決勝のため、若草が1人でやると言ったのでまだ起きてきていない。


「うん。そうだな。あれをあれして…」

 楽しそうに若草は作業を続ける。


(今日は授業もないし見にいくとしよう。まぁもし授業があっても可愛い後輩のためだ。サボるけどね。)


「よし、出来た。」

 しばらく後朝ごはんが出来上がる。

 そこに並べられたのは大きなハムや野菜が挟まったサンドイッチ、ソーセージや、目玉焼き、ハニートーストなどの料理だった。


「あ、おはようございます。」

 澪が起きてくる。


「うん。おはよう。今日は頑張ってね。」


「はい。全力を出します。」

 朝のやり取りをする澪と若草。そこへ、


「ふわぁ〜、っとおはようござい…ます。」

 欠伸をしながら剣が起きてくる。


「え⁉︎剣起きてたの?。若草さん、澪ちゃんおはようございます。」

 その後ろから重が驚いた声をあげる。


「ん、まぁな一応花凛を迎えに行くから早めに起きたんだよ。」

 剣が目を擦りながら言う。今日ばっかりはいないでは済まない。


「さぁさぁ座って。食べようじゃないか。2人とも今日は見に行くからね。」

 若草が着席を促しながら言う。


「あ、もちろん俺も見に行くよ。てか、結構な人が見にくるんじゃない?。」

 重が言う。


「うん、まぁそうだろうね。1年生とはいえここまで勝ち残ってきた者の戦いは参考になることが多いからね。結構人が入ると思うよ。」


「まぁ関係ないな。俺は自分の力を出すだけだ。矢沢今日はよろしくな。」


「はい。私も頑張ります。剣さんにも負けません。」

 こうして朝の時間は過ぎていった。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「それではこれより1年生によるコンビ戦決勝を行います。17番火祭・若草ペア。4番矢沢・夢坂ペア。お互いに悔いの残らないように全力を尽くしなさい。」


「よぉ夢坂。今日はお前に1年の中にも敵はいるんだぞってところを見せてやるよ。なんなら倒しちゃったりな。」

 剣が夢坂に向かって言う。


「そうか、それは楽しみだ。といっても俺は既に君のことは認めている。だが今は俺には及ばないとも思っている。俺の予想を超えてごらん。…楽しみだ。」


「剣君〜。すっごい人だね。あ、お兄もいる。おーい!。あ、振り返してくれたよ。」

 観客席で見かけた若草に向かって手を振る花凛。その姿からは緊張は見えない。


(あの子が大樹先輩の妹さん。話では水属性らしいっ聞いたけど。それなら私が抑える。)

「強くなった私をみんなに見てもらいます。」


「それでは始めます。」

 戦いの火蓋が切って落とされた。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 時は少し遡る。

「ちょっと遅れちゃったな。考え過ぎたか。」

 小走りに会場に向かう重。自室で昨日の反省とこれからについて考えていたのだが気づいたら始まる時間の直前になってしまっていた。


(確かに昨日の戦いでは不覚をとった。でも…元々あった差は歴然だ。だから…諦めない。なんとしてでも強くなる。そのためにもとりあえず今日の戦いは見逃せないな。会場に行くのには…えーと、この闘技場を突っ切って行くのがいいか。)

 頭の中に地図を思い浮かべながら進む重。


「おーーーい。」

 声が聞こえる。


(俺にじゃないだろ。こんな声知らないし。)


「おーーーい。」


(うるさいな。呼ばれてるやつ早く返事しろよ。)


「おーーーい、つってんだろ!。」


「な⁉︎………」

 重の足元に土の針が刺さる。


「そう。お前だよ。お前昨日試合してたよな。おもろしい魔法を使ってただろ。」

 男の声で話しかけてくる。その男は壁の影になっていて姿が見えない。


(誰だ?。この急いでいるときに?。)

「…そうですけど。それがどうかしたんですか?。おれ急いでるんですけど。」


「まぁまぁ落ち着けよ。あれだろ。確か決勝があるからそれを見に行くんだろ。それより俺と話をしようぜ。なんならちょっと相手をしてやってもいい。」


「…すみませんが試合を見たいので。…失礼します。」

 立ち去ろうとする重。


「お前に損はさせねーよ。それに試合なら後で映像で見れんだろ?。それならよ…現役の国家魔道士と戦り合う方が楽しそうだろ?。」

 男が手を上にかざす。その手から炎が吹き出し影を消す。そこにいたのは…


「俺の名前は如月花月。名前ぐらいなら聞いたことあんだろ?。」

 この国の最高戦力だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ