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草薙茜

いつの間にか1日のPVがすごいことになってました。これも読んでくださっているみなさんのおかげです。これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします。

「あんた誰?。」

 重達の前に突然現れて女の子。長く伸ばした髪の一部を紅く染めている。


「…私の名前は草薙茜。さっき私と戦いたいって話してたでしょ。」

 女の子…草薙が自己紹介をする。少し間が空いたのは突然会話に入ってしまったことに若干の恥ずかしさを覚えたからである。


「あ〜、鋼鉄腕の人ですか。」

 重が口にする。


「そ、その名前で呼ぶな。なんなんだあの名前は。私はあんな名前を認めない!。」

 草薙が顔を赤くしながら捲し立てる。彼女もまた自分の二つ名に納得がいってないのである。また理由は他にもあるのだが。


「そんなこと言ってもよ。決まっちまったもんはどうにもならんだろ。」

 剣が草薙をたしなめる。


「うぅ……。なんとかならないの…?。」

 さっきまでの勢いを無くし草薙が泣きそうな顔になる。とそこに、


「あきらめないで!。」

 澪が前に進み出る。


「あ、貴女は?。」


「私の名前は矢沢澪。あなたと同じ境遇の者です。」

 草薙に対して澪が名乗る。


「!、あなたが溺水領域…。でも…」


「二つ名は変わる可能性があるんです。だから失望しないで、これからも頑張っていきましょう。」

 澪が草薙に二つ名変更の可能性を知らせる。そして右手を差し出す。


「そうなのですか。…有難うございます。」

 草薙も右手を出し澪の右手を固く握る。


『ガシッ。』

 そこには固い絆のようなものが出来上がっていた。


「なんでもいいけどよ、俺と戦うって話はどうなったんだ?。」

 剣が成り行きを見届けつつ話を切り出す。


「そうね、今日は辞めておきます。また機会があればその時やりましょう。」

 そう言い草薙が去って行く。


「あの人何しに来たんだろ?。」

 重のそんな声は教室に入って来た先生の声でかき消された。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うぅ〜、緊張したよ〜。」

 そこには先ほど重達の前から立ち去った草薙がいた。


「でも行ってよかったな〜。重君と話ができた。」

 実はこの草薙茜重のことが気になっている。一目見たときから気にはなっていたが夢坂との戦いをみて気持ちが抑えられなくなっている。そして今日二つ名の発表で名前を知り、教室を覗いていたのだ。


「それに…澪ちゃんだっけ?始めは重君と一緒のところに住んでるって聞いてなんなの⁉︎と思ったけどいい子だったな。」


「でも…もし重君のことが好きだったら…そのときは負けない。」

 草薙が自分の教室に走りながら誓うのだった。


次回更新は10月31日です。


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