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終わりと得た物

次の更新はお休みします。

次回更新は10月21日になります。

『最後になりますが優勝国ニホンへトロフィーが贈られます。代表者3名は前に出てください。』

 舞台への登壇を促すアナウンスが響く。顔を見合わせるニホン代表の生徒たち。


「…どうするんですか?。…ってか創士さんが行ってくださいよ。」


「うむ、そうだな。…俺と火祭剣、そして霧島…」


「あぁ?俺は別にいいよ。そんなの特に興味はないしな。」


「そうか、なら若草大樹。俺たちで行くぞ。」


「俺かよ⁉︎。…本当にいいのかよ。真利谷さんとか東堂さんとかのがいいんじゃないのか?。」


「…ふっ、いらん気遣いだな。そもそも最優秀選手のお前がおらんと締まらんだろ。」


「そうだよ剣!。嫌なら俺が行っちゃうよ!。」


「…それもありか。なにせ最後に決めたのは八神重だからな。」


「待て待て待て!俺が行くよ!。行けば良いんだろ!。」

 こうして創士、若草、剣が壇上に上がる。そして渡された賜杯を掲げみんなに見せるようにする。


「…うむ、これは…控えめに言って…最高な気分だ。」


「創士先輩…泣かれているのですか?。」


「…汗だ。」

 こうして国際親善会はニホンの優勝で幕を閉じた。



 国際親善会は若い学生たちに色々な影響を与える。得た、出場機会で満足のいくパフォーマンスを出来なかった者、そもそも機会を得なかった者、そして手応えを掴んだ者。それぞれ自分と向き合い糧にする。自分と違う戦い方、魔法の使い方、見るだけで得るものも多い。それこそ最も大きな国際親善会の意義なのかもしれない。







「…会長、これ本気なんですか?。なんでわざわざこの時期にこんなことを…」


「ふふっ、試してみたくなったのさ。吟、お前も参加していいぞ?。」


「いや、俺は…やっぱ参加させてもらおかな。会長とやれる最後の機会になるかも知れへんし。」


「風街では相手にならない。…でも私も…真利谷さんとなら。」


「あら、嬉しいですね。…花凛さんはどうですか?。」


「んー、迷いますね。…でも会長これって希望者全員を対象にするんですか?。…流石に数が多いと思いますよ。」


「いや、ある程度は絞らせてもらうつもりだ。そうだな、その方法も考えておくとしよう。取り敢えずは…星の印がいるな。真利谷、俺の分とお前の分を押しといてくれ。」


「分かりました、会長。その次はどうしますか?。」


「霧島から順に回させてくれ。…いや、霧島に確認を取った後東堂に回してくれ。そこからは恐らく大丈夫のはずだ。」


「了解です。それでは行って来ます。」







「…若草ーー‼︎。いるかぁ!。」

 全星寮に叫び声が響く。その声の主人は七星第四輝東堂昴流だった。


「これはこれは東堂さん。…今日はどうされたんですか?。」


「お前に連絡網だ。読んで了承なら押印をして、納得しなければスルーで次の星に回してくれ。」

 東堂が脇に挟んだ書類を差し出してくる。


「…北斗会関係ですか?。…しかしこの前そんな話は…なかったような。」


「なんか貫介がやりたいことらしいぞ!。そんで回って来た。」


「東堂さんは賛同されたのですか?。」


「勿論だね。こんな機会逃す私ではないよ。それじゃあしっかり渡したからね。君も賛成してくれることを願ってるよ。」

 そう言い東堂は全星寮をあとにする。


「…一体何が書いてあるのやら。少し不安だな。」

 若草は渡された書類を抱えリビングに戻る。そこには住人である1年生3人が揃っていた。


「大樹さん、なんだったんですか?。」


「あぁ、ちょっとした回覧板だね。これから中を見るよ。」


「…ふんふん、ふふっ、創士さんも粋なことをしようとしてるな。それに呟いていたのはこれのことを考えていたのか。」

 書類に目を通した若草が微笑を浮かべ言う。


「なんて書いてあったんですか?。」


「ごめんね、これはみんなには言えない。七星だけしか見てはいけないものなんだ。あ、澪ちゃん、そこの棚の中の印を取ってくれないか。」

 内容を知りたがる重を牽制しながら澪に印を取るように言う若草。


「え、これは実印ですよね。七星になった時に作られる一点物。こんな所に無造作に置いてたなんて。」


「さてさて、これを使うのは久しぶりだ。ふぅーー、…グッと押して良し!。僕は賛成ですと。」

 澪から印を受け取った若草は朱を付け書類に押印する。


「それじゃあ僕はこれを夢坂君のところへ持って行ってくるよ。…これからまだ楽しいことが起こるよ。」

 そう言い残して若草は夢坂の元へ向かう。


「なんだったんだろ大樹さん。今までこんなの無かったのに。」


「どうせなんか企んでるんだろ。」







「…星狩りか。僕も狙われるのかな。いや、むしろ…」

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