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霧島飛春

 俺が欲しいものは対等に戦える奴。調子に乗っているとか、驕っているとか言われるかもしれねー。でもお前らに分かんのかよ。あいつとは競う意味はない、スタート位置が違う、勝手にやってればいい。そんな言葉をかけられ続ける俺の気持ちが。弱ければ群れていられる。一歩先を往く者は孤独を味わう。中学までの俺は弱い周りに殺されていた。生きながら死んでいた。

 それが変わったのが星光学園に入ってからだ。レベルが上がったとはいえやはり俺の相手になる奴はいないと思っていた時、そいつに出会った。俺と同じ目をした男、若草大樹。そいつは俺とは違い社交性があり周りに人はいた。しかし俺には分かった。飽きている。いや、飽き飽きしている。俺が七星になった時もそいつは何もしていなかった。何も…。俺よりも死んでいたかもしれない。しかし若草が目醒める時がきた。一気に第五輝になった若草。俺は震えた。こいつだ、俺の求める者はこいつなんだ。しかし若草は本気を中々出さない。学年が変わり2年になった。俺は第一輝になる。若草は変わらず第五輝。何をしてる、お前は俺のライバルだろ。そんな言葉をかけたが若草は動かない。せっかく見つけた…のに。しかし若草は変わる。1年を囲ってから変わった。生き生きと魔法を使う。そして国際親善会が始まる前に言われたんだ。

「この国際親善会が終わった後僕と戦ってくれないか。」

 俺が心待ちにした生きた若草大樹の言葉。俺の願いは叶った。なら若草の願いも叶えよう。奴はこの国際親善会で勝ちたいと言った。だから俺は手を尽くす。サボりすぎな姫さんも連れ出す。俺は…目の前の敵を撃ち殺す。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…俺だけゼロってのは格好がつかねーよな。」

 霧島が二丁の銃を腰のホルスターに納め言う。これで霧島は無手になる。


「なんだ、貴様何を考えている。」


「キリシマ、悪いがお前が何を考えていようとも俺はやらせてもらう。」

 様子を伺う雅峰と纏う風を変化させ全長3メートル程になるキング。


「アーロンの敵を討つ為に急がせてもらう。『風伯』。」

 巨大化したキングはその拳を無手の霧島に向ける。


「…構えないか。いくぞ!。」

 ノーモーションで放たれたのは拳。切り離された拳が霧島に飛んでいく。


「…ぐっ、…まだだ。」

 予想外の攻撃を受けた霧島は咄嗟に両手でガードするが吹き飛ばされる。


「…その隙は大きいぞ。」

 雅峰が右手からは炎を左手からは風の糸を放つ。糸に沿って炎が流れ霧島に迫る。


「…っち、L4『土蔵』。」

 霧島が土の蔵を錬成。糸は断ち切られ炎は土の壁に阻まれる。


「守ってばかりではどうもならないぞ。」


「…分かってるよ。もういける。『魔弾・火榧』。」

 霧島が放つ弾丸。炎を纏う弾丸は一直線にキングの元へ。


「…お前の弾丸では…。…かはっ⁉︎…かっ、…」


「なんだ⁉︎。」


「お前にもくれてやる。『魔弾・風狼』双龍。」


「…糸が。まさか…お前の銃は!。」


「気づいてなかったのか?。俺は装填なんてしてなかっただろ?。弾は全部自家製だ。だから…」


「俺が注ぐだけ強くなる。」


「俺の銃に限界はない。」


「さぁ、俺はどんどん強くなるぞ。早く撃たせた方がいいんじゃないか?。」

次回更新はお休みさせていただきます。

次の更新は3月18日になります。

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