決闘訓練 澪の場合
「あ!次私みたいですね。お二人に負けないよう頑張ります。」
そう言い澪が舞台に上がる。
「お二人に負けないようにって…俺まだ戦ってないんだけど。」
「お前が1試合目に負けないって信じてるってことだろ。良かったじゃないか。」
以前の訓練で重の実力を知っている澪は重が負けるわけがないと信じているのだ。
「そうだな、期待には応えないとな。」
そう決意し心に火を燃やすのだった。
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「お前が俺の相手か。…お前は確か最近第五輝のところに行った奴だな。どういう経緯でそうなったか知らないがそれだけで強くなっと思わないことだな。」
澪の対戦相手の男子生徒が言う。重達3人が若草の処に行ったことは知られているがその経緯は知られていない。
「そんなこと思ってません。『体水化』。.私はもっと強くなりたい。」
澪が体を変化させる。重達との修行によって体の8割まで変化させることができるようになっていた。
「ハン、自己変化か。いいよな元から強い奴は。…そういえばそこにはLevel2までしか使えない奴がいるんだろ?。そんな奴より俺を入れてくれよ。俺の方が強いぜ。L3『火炎弾』。」
相手から火の玉が放たれる。澪はそれを飛んで躱す。
「まだまだいくぞ。L3『円天火』これで終わりだ。」
空中にいる澪。しかし地面は火で覆われていた。
「地面についた終わりだ…。わかっただろ。俺は強いぜ。」
しかし相手は自己変化型というものをわかっていない。
「…なに⁉︎普通に立つだと。おまえ暑くないのか。」
「もちろん熱いです。でも…私は水だから。前の私だったらここまでの変化はできなかったかもしれない。」
「全員が七星を目指す。その寮にいることを誇りに思いたい。2人に並びたい。L3『静水』L4『水柱』…これで逃げれない。」
静水によって地面の支配権を奪い、水柱によって舞台上の支配を終える。
「『水柱』解除。L4『水獄』。」
水柱を構成していた水が相手を中心に大きな球になる。すると当然…
「ガボッ…ゴボボ…。……。」
突然呼吸を奪われあえなく相手は気絶した。
「私に負けるあなたが重さんより強いことはあり得ない。」
そう言い澪は舞台を降りるのだった。
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「…澪ちゃん強くなってるね。あんなに強くなってたんだ。」
モニターを見ていた重は汗をかいている。冷や汗である。
「何か話しをしてたみたいだな。」
モニターでは音声を拾うことはできないので会話の内容までは分からなかったようだ。
「…おまえだけ負けたら恥ずいな。」
「わざわざそれいう必要ある⁉︎。」
次回更新は10月2日になります。
よろしくお願いします。