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プロローグ
2人の少年がある建物の前に立っていた。揃いの制服を着用している。
「ここが星光学園か。やっとここまできた。」
2人の少年のうち背の低い方が感慨深げに言う。
「お前もここに来れるとは思ってなかったけどな。まぁ頑張ったんじゃねーか。」
2人の少年のうち背の高い方がからかうようにもう1人の少年に言う。
「うるさいな。…俺はこの学園でトップを取る。そして…国家魔導師になるんだ。」
魔法の技術が確立されて早100年。その強力な力は正しい方向にだけ使われることはなかった。魔法を悪用する犯罪者などが現れ、さらに国同士の戦いも魔法の登場により劇的に変化した。
各国は魔導師の養成のために学校を設立。そして選ばれた一握りの精鋭を国家魔導師と呼ぶ。
「ふん、残念だがトップを取るのは俺だ。俺はこの学園で駆け上がるぞ。ついて来れるならついてこいよ。」
「言ってくれるね。だけど俺も取りにいく!。」
2人はお互いの拳をぶつける。
ここに新たな魔導学生が誕生したのだった。